【愛知杯】幸アイサンサン逃げ切り

公開日:2026年3月23日 14:00 更新日:2026年3月23日 14:00

ゆかりの血統、勝負服で鉄人が復活V

 芝千四百メートルにリニューアルされて2年目となった愛知杯はアイサンサンが逃げ切った。

 昨年はワイドラトゥールの大外一気。全く異なる展開の決着となったが、非常に中身の濃い内容だったといえる。

 好スタートから先手を主張すると、前半3~5Fは33秒9―45秒4―56秒9。ハナを取り切ったところでラップを落として息を入れる――鞍上の幸による絶妙なペース配分も光った。

 この貯金があったからこそ、余力十分に4コーナーを回って直線で二枚腰を発揮。上がり3Fも11秒5―11秒2―11秒5でまとめて、ソルトクィーンの猛追を頭差しのいだ。走破時計1分19秒6も速い。

 それにしても、だ。今年50歳を迎えたベテランの手綱さばきは見事としか言いようがない。度重なるケガを乗り越えてきた鉄人の復活Vは、JRA重賞50勝目という節目の勝利にもなった。

「ケガが続いて心が折れていましたけど、また勝たせていただいてこれから頑張ろうという気持ちになっています」と幸。まさに“不撓不屈”という言葉がぴったりではないか。

 ベテランだけでなく、3月に開業した橋田師は重賞初挑戦で初勝利。1975年に諏訪富三元調教師の開業5日目(クイーンS=アンセルモ)に次ぐ19日目での快挙でもあった。

 馬に話を戻せば、全姉は幸が騎乗して21年のエリザベス女王杯を制したアカイイト。同じ岡浩二オーナーで、GⅠウイナーの仲間入りを果たした当時が10番人気の伏兵、ピンク帽(16番)だった。今回も12番人気、大外18番枠と、似ている点も多い。タイプは違えど、4歳で重賞タイトルを手にしたところも同じだ。

 アイサンサンはマイルでも3勝を挙げており、GⅠヴィクトリアマイルも視野に入ってくるだろう。今後も牝馬戦線で目が離せない。

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