【エリザベス女王杯】ココナッツブラウン魅力たっぷり

公開日:2025年11月11日 14:00 更新日:2025年11月11日 14:00

年齢を重ねつつ上昇カーブ

 ココナッツブラウンに注目だ。

 年齢を重ねつつ、着実に力をつけてきた。3歳時には未勝利、1勝クラスを制して、ただ1回の重賞挑戦だったローズSは⑤着と掲示板までだった。4歳時には2勝クラスを勝ち上がり、5歳の今年春には錦Sを差し切り、オープン入りを果たしている。

 そして、夏は札幌へ。まずはローズS以来となる重賞のクイーンS。ここでは道中は後方を追走し、直線では内を狙った。手応えは十分にあったのに、前が壁になって、追い出しを待たされてしまう場面が。そこから進路をつくって伸び出したが、時すでに遅し。先に抜け出したアルジーヌに頭差まで迫ったところがゴールだった。

 続いて、中1週で札幌記念。今度は後方の前めをじっくりと進めた。4角では外を回って、直線も外から力強く伸びた。それでも、勝ったのは内から早めに進出したトップナイフで、1馬身及ばない②着まで。

 上村師は「クイーンSがあんな負け方だったし、滞在だったから札幌記念に。勝てなかったけど、あらためて走るなと感じました」と振り返る。

 レース後は放牧でリフレッシュして、すこぶる順調に乗り込まれてきた。坂路で3本の時計をマークすると、先週水曜にはCウッド6F82秒5―36秒7、1F11秒4。いっぱいに追われる相手に馬なりで1馬身先着と好調をアピールしている。

「いい感じで帰厩し、カイバも食べている。そこらは大人になってきたと思います。あとは馬体を減らさず、いい状態で向かえるかどうか。当日、テンションが高いのは想定してます。それでも3走前には勝っているから、何とかこなしてくれるとは思うんですが」

 ここ2戦はともに涙をのんだ。大舞台で能力をフルに発揮し、今度こそ笑いたい。

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