【ジャパンダートクラシック】ナルカミが逃げ切って3冠を阻止
公開日:2025年10月9日 14:00 更新日:2025年10月9日 14:00
今年で創設2年目になるジャパンダートクラシック(JpnⅠ)。羽田盃、東京ダービーを連勝したナチュラルライズに3冠の期待がかかったものの、惜しくも②着止まり。3番人気ナルカミが堂々と逃げ切って、3冠を阻止した。
ダートのエリート街道を歩んだナチュラルライズ、春にケンタッキーダービーに遠征したアドマイヤデイトナ、ルクソールカフェとは異なり、ナルカミは2戦目の1勝クラスでは大敗したが、4月の1勝クラス、6月に古馬相手の2勝クラス、9月盛岡の不来方賞(JpnⅡ)と3連勝してきた上がり馬。既成勢力を退けて、一気に頂点に立った。
田中博厩舎は先日、フランスの凱旋門賞にアロヒアリイを挑戦させたばかり。これはさすがに厚い壁にはね返されたが、ダートでは過去に交流を含めてGⅠ6勝のレモンポップ、現役の帝王賞馬ミッキーファイトがいる〝ダート王国〟。東の新進気鋭から、また新たなスター候補が誕生した。
①着ナルカミ(戸崎騎手) スタートが出たら、自ずと(ハナに)行けるかなと。まだ、もまれた競馬していなかったから、砂をかぶるのは避けたかったので。前走より馬がよくなっていて、リラックスしていい感じで走ってくれました。抜群の手応えで直線に向いたので、これなら押し切れると。本当に強い内容でしたね。(自身が大井重賞で5年ぶりの勝利に)ここでインタビューも初めてだったのでちょっとアタフタしましたけど、これで次は慣れてくるじゃないかと思います。
(田中博調教師) とてもメンバーが揃った中でどのくらいやれるかと思っていたけど、強い競馬をお見せできてホッとしています。ハナを主張する作戦ではなかったが、いいスタートを切れてリズム良く、しっかりジョッキーと呼吸が合っていた。4コーナーを回った時には大丈夫じゃないかな、と。これだけ強いパフォーマンスしてくれたので、次はGⅠの舞台になるでしょう。プランはいくつかあるので、オーナーと相談してプラン通りにいければと思います。
②着ナチュラルライズ(横山武騎手) まだまだ難しいところがありますが、いつもに比べたら折り合いはついていた。最後はモタれていたが、後ろは離したし、きょうは勝った馬が強過ぎましたね。まだ成長途上の馬なので、温かく見守ってください。
③着ルクソールカフェ(佐々木騎手) 返し馬から右の張りが出ていましたね。右から左に手前を替えるのがあまり得意ではなく、それも含めて僕がレースの中で修正してあげるべきでした。