地方では重賞ウイナー多数輩出 ルヴァンスレーヴJRAでも重賞取りなるか
公開日:2025年8月7日 14:00 更新日:2025年8月7日 14:00
今年、ここまでの種牡馬リーディング首位はロードカナロア。2位がキズナで、以下はキタサンブラック、エピファネイア、ドレフォン、ドゥラメンテ、ルーラーシップ、ゴールドシップ、リアルスティール、モーリスと続く(獲得賞金順)。
この顔ぶれを見ると、ドレフォン以外はすべて日本で走っていた馬ということに気づく。
これを芝のみで集計するとレイデオロ、サートゥルナーリアがランクインし、ベスト10まですべて日本の馬になるから、時代は大きく変わってきたものだ。
ただし、ダートに限れば輸入種牡馬が多くランクイン。
1位はドレフォンで、4位がシニスターミニスター、6位にヘニーヒューズ、9位ナダル、10位ニューイヤーズデイと5頭がベスト10入りしてくるのだ。
近年、日本の馬は見違えるほど強くなった。そして血統も改良されてきた。その多くは芝での話で、さすがにダートではまだ輸入種牡馬が強い面もあるが、それもいつまで続くのだろうか。
現在、世界最高のレーティング127を得ているフォーエバーヤングは父がリアルスティール。その父はディープインパクトだからSS系だ。
また、ロードカナロアとキズナは2、3位につけているし、ホッコータルマエは5位。さらに、ルヴァンスレーヴは3、2歳の2世代のみで38勝をマーク。勝ち鞍ではドレフォンの53勝に次いで2番目に多い。
産駒がデビューした昨夏からの通算では現3歳世代が46勝し、現2歳もすでに4勝。計50勝中、芝がわずか1勝だけという、完全なダート特化型種牡馬だ。
17年には全日本2歳優駿、そして翌年にはジャパンダートダービー(当時)、マイルCS南部杯、チャンピオンズCとGⅠ級のレースを4勝。故障がなければ無敵の存在だった。
ちなみに、3歳で南部杯を制したのは史上初の快挙だった。
その産駒代表がレパードSに出走するルグランヴァン。ここまで6戦3勝で、前走は古馬相手に2勝クラスを勝ち上がった。ダート王国の高木厩舎から、また新たなスターが誕生するか。
地方ではソルジャーフィルド(24年JBC2歳優駿、25年北斗盃、北海優駿、王冠賞)、エレインアスティ(24年ネクストスター名古屋)、キミノハート(25年西日本クラシック)、サンヨウテイオウ(25年東海優駿)と活躍馬が続々。しかし、JRAではまだ特別勝ちすらない。
ルグランヴァンが父に新たなタイトルをもたらすか。ここは注目の一戦だ。