【宝塚記念】古馬GⅠ4連勝で締めくくり 秋は4歳馬の天下に!?
公開日:2025年6月16日 14:00 更新日:2025年6月20日 10:52
勝ったメイショウタバルが②着ベラジオオペラにつけた差は3馬身。時計にして0秒5差の完勝だった。これは23年にイクイノックスがジャパンCで②着リバティアイランドにつけた4馬身、0秒7以来の決定的な着差である。
メイショウは7番人気という部分が示す通り、決して“4歳代表”ではない。一方、ベラジオは1番人気の5歳代表。4歳がまた5歳以上の先輩たちに対して、世代の強さをみせつけた結果といえよう。
今年、ダートのフェブラリーSは5歳馬コスタノヴァ、短距離の高松宮記念は6歳馬サトノレーヴ、大阪杯は5歳のベラジオオペラが制したが、そこからは4歳が逆襲。天皇賞・春=ヘデントール、ヴィクトリアマイル=アスコリピチェーノ、安田記念=ジャンタルマンタルと3連勝。このメイショウタバルで4連勝である。
さらに振り返れば、この4歳世代はレガレイラが暮れの有馬記念を制しており、早くも古馬混合(世代限定ではないという意味)のGⅠで5勝目だ。現5歳世代は、23年エ女王杯=ブレイディヴェーグ、24年大阪杯=ベラジオオペラ、スプリンターズS=ルガルに、前記の2勝でここまで5勝である。丸1年のキャリア差があるにもかかわらず、4歳と5歳のGⅠ勝ちが同数となったのだ。
今回の宝塚記念でも5歳世代の皐月賞馬ソールオリエンスが⑥着、菊花賞馬ドゥレッツァは⑨着に敗戦。ダービー馬タスティエーラは不在だったが、世代のエース級がこれでは、秋は4歳馬の天下になるのではないか。