【日本ダービー】武豊は勝てば7勝目! 今年はどっち!? 新たなダービージョッキー誕生か勝利経験あるベテランか
公開日:2025年5月26日 14:00 更新日:2025年5月26日 14:00
調教師は圧倒的にリピーターが優勢
ダービーの出走予定馬は現在のところ19頭。そのうち出走が確定している馬は16頭で、残り2つの椅子をトッピボーン、ホウオウアートマン、マイユニバースの3頭で争うことになる。果たして今年はどんなドラマが生まれるのか。
すべてのホースマンが勝ちたいのがダービー。
現在、「ダービージョッキー」の称号を得ている現役はわずか9人。
武豊は98年スペシャルウィークを皮切りに、史上最多の6度の優勝。古い順にいくと次いでM・デムーロが03年にネオユニヴァースで制した。15年ドゥラメンテと2度の優勝歴がある。
横山典は3回。09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリー、そして昨年のダノンデサイルだ。
この横山典の初制覇以降は新たなダービージョッキー誕生が続いた。10年エイシンフラッシュの内田、11年オルフェーヴルの池添に、12年ディープブリランテの岩田康である。
さらに現役は16年マカヒキの川田、17年レイデオロのルメール、19年ロジャーバローズの浜中だ。
これに短期免許で勝利した23年タスティエーラのレーンを加えると、現役では10人となる。
過去10年で新たなダービージョッキーの誕生は16~19年(18年は現調教師の福永=ワグネリアン)と23年の5回。残る5回は15年M・デムーロ、20、21年を連覇した福永、22年武豊、24年横山典と、すでに勝利経験のあるベテランのリピートだ。
今年は新たなダービージョッキーの誕生に沸くのか、それとも経験値で勝るリピーターか。
ちなみに、クロワデュノールの北村友は3回目のダービー騎乗。マスカレードボールの坂井は4回目、ファンダムの北村宏は10回目である。
一方、調教師はというと圧倒的にリピーターが強い。これは勝つためにダービーに向かうプロセスや、仕上げのノウハウを熟知しているからか。
特に近年はリピーターばかり。18年ワグネリアンの友道師は16年マカヒキに次ぐ2度目の制覇なら、19年ロジャーバローズの角居師(21年2月いっぱいで勇退)は07年に牝馬ウオッカで勝利の経験があった。
20年コントレイルの矢作師はディープブリランテに次いで2度目、21年シャフリヤールの藤原英師はエイシンフラッシュに次いで同じく2度目。22年ドウデュースの友道師は3度目のVなら、23年タスティエーラの堀師はドゥラメンテに次いで2度目。昨年、ダノンデサイルで制した安田翔師は、17年レイデオロの藤沢和師以来となる“初制覇”だったのだ。
今年はエムズ=池江、ショウヘイ=友道、ファイアンクランツ=堀、ホウオウアートマン=矢作、レディネス=昆が勝てばリピーターに。それ以外なら、新たなダービートレーナーの誕生となる。