アスコリピチェーノ
4月23日に帰厩して、先週はウッド3頭併せで6F82秒4―36秒9。水分を含んだ馬場ながらもラスト1Fはこの日最速の11秒0と鋭く伸びた。最終追いはさらにもう一段上がる圧巻の走り。3頭併せの最後方から道中は折り合いがついてリズミカルな追走だ。直線1F地点でまだ前と3馬身差があったが、鞍上が軽く促すと、即座に反応して真一文字に加速。僚馬を並ぶ間もなく1F11秒2で2馬身、3馬身と置き去りにした。全体時計も6F79秒1―35秒6と破格。負荷を上げながらも精神的な高ぶりはなく、馬体に厚みを増してきた。サウジ遠征からの帰国初戦だが、仕上がりに抜かりなし。
クイーンズウォーク
530キロ台と牝馬にしては超大型馬。それでも中間は素軽さをアピールしているのがいい。ノーザンファームしがらきへの放牧を経て先週はCウッドで1F11秒1。さらに今週も1F11秒9。この数字以上に俊敏さを感じさせるのは体調が良ければこそだろう。馬体自体も迫力がありつつ、毛ヅヤは抜群。ほぼピークと言っていい状態だ。
ビヨンドザヴァレー
前走の阪神牝馬S④着から在厩調整での中4週だが、ますます調子を上げている。1週前がCウッド、レース当該週は坂路という仕上げは変わらないが、とにかく前後肢がよく前後に伸びる。1週前は1F11秒1でフィニッシュし、今週も11秒7。橋口師も「馬なりだったこれまでの最終追いより少し強めに。菱田君は“鳥肌が立った”と。一番いい状態で出せるのは間違いないです」だ。
アリスヴェリテ
先週は初コンビとなる池添を背に坂路で4F53秒4―12秒3。このひと追いで動きがシャープになってきた。今週は助手が乗って単走でも、しっかり負荷をかけて4F52秒2、ラスト2F24秒4―12秒3。もともと攻め駆けするタイプだが、スピード感に加えてパワフルさもあった。仕上がりは上々と言っていい。
サフィラ
格上挑戦で重賞V後はいったん放牧へ。中間も順調に乗り込まれ、先週は松山を背にCウッドで6F81秒4、1F11秒2を持ったままでマークした。今週はいつものように坂路でサラッと流す程度。坂路4F55秒1―12秒6の時計以上に素軽さがあって張り、ツヤともに上々。「ジョッキーも“さらに良くなっている”と言ってくれました」と池添学師だ。
結論
◎アスコリピチェーノは最終追い切りで6F79秒1の自己ベストをマーク。直線も軽く促す程度で1F11秒2と、まさに圧巻のデモンストレーションだった。万全の態勢を整えてGⅠ2勝目を奪取する。
① クリスマスパレード
△② ステレンボッシュ
③ アルジーヌ
△④ サフィラ
△⑤ ラヴェル
△⑥ ミアネーロ
⑦ ワイドラトゥール
⑧ シンリョクカ
△⑨ アドマイヤマツリ
⑩ ボンドガール
⑪ シングザットソング
⑫ シランケド
▲⑬ ビヨンドザヴァレー
⑭ マサノカナリア
⑮ ソーダズリング
〇⑯ クイーンズウォーク
◎⑰ アスコリピチェーノ
注⑱ アリスヴェリテ