勝羽太郎 情報ノート

【勝羽の土曜競馬コラム・上賀茂S】

公開日:2025年5月16日 17:00 更新日:2025年5月16日 17:00

 先週のNHKマイルCはパンジャタワーが制した。火曜朝、管理する橋口師にその喜びを回顧してもらったが、「スタンドで見ていたところからは負けたように見えて。正直、勝ったと思っていなかった」と意外な答えが返ってきた。「前にいた五十嵐(担当者)も肩を落としていたから声をかけず、すぐに検量室前へと向かった」そうだ。

 実際に、厩舎は丸3カ月、勝てずにいた。2月10日の京都・ルミッキを最後に64連敗中から、エプソムCのセイウンハーデスで潮目を変えて翌日にGⅠV。これで今年は7勝中3勝が重賞勝ち。明けない夜はない。流れは変わるものなのだ。

【京都10R・上賀茂S】 好メンバーの3勝クラスで狙いたいのは◎ダブルジョークだ。

 理由のひとつに筋肉質でオープン馬並みの好馬体の持ち主であるということ。準オープンまで19戦を要したのは気持ちの難しさからで、馬の行く気に任せてハミをかけると直線でやめてしまう気性がネックだった。連続しての好走が少ないのもそのため。

 ただし、ここ2戦は37秒2、37秒7と連続してメンバー最速の上がりを使えて、鼻差と際どく迫った2走前を経て、前走の天神橋特別では3馬身と突き抜けた。追ってからの伸び方が変わったから、持つポテンシャルを明確に出せるようになってきた。形ができた今なら昇級にも壁はない。

【新潟11R・新潟大賞典】 前走はひとため利かせる形で勝てたレガーロデルシエロ。今ならワンターン二千メートルにも対応可。

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5月17日(土)京都競馬場

5月17日(土)新潟競馬場

勝羽太郎

 1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
 大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
 グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
 余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。

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