【NHKマイルC】 堀厩舎の新星サトノカルナバルに注目
公開日:2025年5月6日 14:00 更新日:2025年5月6日 14:00
東の名門はマイルGⅠにもめっぽう強い
堀厩舎は先日のクイーンエリザベスⅡ世CをタスティエーラでV。高松宮記念もサトノレーヴで制しており、今年すでにGⅠ2勝をあげている。
距離、条件を問わず活躍馬を輩出してきた関東の名門はマイルGⅠにもめっぽう強い。
11年にはリアルインパクトで3歳馬による史上初の安田記念制覇。その翌年も同レースをストロングリターンで制した。さらに国内外のGⅠ6勝、うちマイルGⅠ4勝で年度代表馬に選出されたモーリスもそう。
そのトップステーブルがNHKマイルCに送り込んできたのがサトノカルナバルだ。
6月に東京芝千四の新馬戦でデビューすると、②着に7馬身差をつけて圧巻の初勝利。そこから北海道に転戦して、函館2歳Sで重賞初勝利を飾った。
昨秋はBCジュベナイルターフに挑戦。初の海外遠征で⑨着と結果こそ出せなかったが、この経験が大きな糧になったことは間違いない。
今年初戦は千八に距離延長して共同通信杯をチョイス。好位で折り合いこそついたものの、直線は思ったほどの伸びが見られなかった。
陣営はサトノのミオスタチン遺伝子型を短距離寄りになりやすい「CC型」と明言。それだけに距離の壁があった可能性は否定できない。
一息入れた今回はマイルに距離短縮してGⅠ挑戦。帰厩後はここ目標に順調に乗り込みが進められてきた。
「放牧でリフレッシュしたこともあり、季節柄もあって毛ヅヤ、体の張りは前走時より良くなって戻ってきました」(堀師)
ここにきての状態アップは動きにも表れている。1週前はウッドの併せ馬で5F65秒9―35秒8、1F10秒9の好時計をマーク。
「無理せず速いラップを出せて、息も良かったです。順調に仕上がっている印象を受けました」
初GⅠ制覇に向けて態勢は着々と整ってきた。常勝軍団の新たなマイルのスター候補に要注目だ。