【天皇賞・春】ブローザホーン再びビッグタイトルを

公開日:2025年5月1日 14:00 更新日:2025年5月1日 14:00

京都で自分の持ち味を生かす

 ブローザホーンを要チェック。

 4歳時に2、3勝クラス、リステッド競走の札幌日経オープンを制すると、昨年の5歳春にブレークした。日経新春杯で初タイトルを手に入れて、阪神大賞典③着→天皇賞・春②着→宝塚記念①着とGⅠウイナーの仲間入りだ。この4走の上がりは1、2、1、1番目だった。

 秋に一層の飛躍が期待されたが、〝まさか〟の結果になってしまった。京都大賞典で⑪着と1番人気を裏切ってしまい、ジャパンC⑫着、有馬記念⑫着……。

 この嫌な流れで迎えた今年初戦の阪神大賞典では光明が差す。5枠5番から中団を追走。勝負どころから仕掛け始められ、直線で徐々にエンジンがかかり、最後までしぶとく伸びて③着と圏内を確保した。

 田嶋助手は「出していったのもあるけど、ちょっと力みました。秋は折り合いすぎたところもあったし、それだけ状態が良かった証拠かも。ジョッキーも〝やるべきことが見つかった〟と得るものがあったようでした」と話す。

 レース後はチャンピオンヒルズへの放牧を挟んで調整。栗東に帰厩後も順調に乗られ、2週前の土曜にはCウッドで長めからの併せ馬。1週前も水曜に坂路で併せて、土曜にも4F53秒4―12秒8をマーク。そして、今週水曜は4F56秒0―13秒5で駆け上がった。

「疲れも取れ、いい状態で戻してもらえました。先週までに負荷をかけてあるので、今週は予定通りに動きの確認程度。良くなってきているのを感じます。長く脚を使えるのが持ち味。坂の下りから動いてもゴールまで持続する。自分のタイミングで動いていきたいです」

 菅原明にとって宝塚記念は初めてのビッグタイトル。今度も京都でグランプリホースの全能力を引き出したい。

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