【天皇賞】「スタミナ面に不安はない。結果を出したい」 阪神大賞典圧勝のサンライズアースで挑む池添謙一騎手に聞く
公開日:2025年4月29日 12:00 更新日:2025年4月29日 12:57
人馬の盾取りに挑む
人馬初の天皇賞制覇となるか──。
池添とのコンビで挑むサンライズアースだ。3勝級の身で格上挑戦となった前走の阪神大賞典は6馬身差をつける圧勝とスタミナ型であることを示した。GⅠ27を挙げる〝勝負師〟の鞍上は春秋併せて天皇賞は27回騎乗して②着(16年カレンミロティックはキタサンブラックと鼻差)が最高順位。勝ちたいタイトルである。1週前追い切りに騎乗した感触とともに意気込みを聞いた。
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──前走の阪神大賞典は圧勝でした。
池添騎手 「スタミナがありますね。去年の日本ダービーでも向正面からロングスパートして④着。スタミナがあるのは感じていました。秋も楽しみにしていたんですが、夏負けをして。今年は使うことに状態が上がり、レースぶりも良くなってきましたね」
──レースを詳しく教えて下さい。ハナで物見をしながらの前半でした。
「4角でも外に行こうとするし、幼い面を出してフワフワしていました(苦笑)。1頭(マコトヴェリーキー)行ってくれてから集中してくれました。ペース的に上がりのレースにはなりましたが、強かったと思います」
1週前は「体の使い方がよかった。順調」(池添騎手)
──1週前追い切りに騎乗。坂路の併せ馬でいっぱいに追われて4F53秒9、ラスト12秒5。併走相手に先着でした。
「前走時と同じパターンで。引っ張る馬がいて、それを見ながら。坂路では動かない動かない馬ですが、後半の重い馬場(稍重)でもこの馬なりにいい動き。体の使い方がよかったですね。順調にきています」
短期放牧から帰厩しての調整ですが、使って良くなっています。前走時と同じパターンで当該週は厩舎で仕上げてくれると思います。
──舞台は淀の三千二百㍍に替わります。
「底を見せていないですし、スタミナ面には不安はないですね。阪神よりもゆったりと走れ、コース形態から京都コースに不安はありません。スタイル的にメンバー、展開をひとつひとつ考えていかなければ、とは思っています」
「天皇賞は勝ちたいレースですね」(池添騎手)
──前走は後半が集中する競馬。前半から前に馬がいる形でも大丈夫ですか?
「幼くて、まだ鳴いたりもする。周りに影響されやすい馬ではあります。それでも、ひとレース、ひとレースごとに上手に走れるようになってきた。大人になってきた分の上積みはありますし、スッと抜ける形はあるので」
──勝てばご自身も天皇賞初制覇。
「春も秋も勝てていないですからね。勝っていないGⅠは勝ちたいと思っていますが、天皇賞は勝ちたいレースですね。結果を出したい」