【フローラS】その血を思えば本番でも侮れないカムニャック
公開日:2025年4月28日 14:00 更新日:2025年4月28日 14:00
キタサンブラックと同配合で3代母はオークス馬
東京で行われたオークストライアルのフローラSは7番人気のカムニャックがV。②着には1番人気のヴァルキリーバースが入線したものの、③着が18番人気のタイセイプランセスで3連単は110万180円と大荒れだった。
今回は人気を落としていたカムニャックだが、思えばアルテミスSでは1番人気に推されていたほどの期待馬だ。
血統的にも3代母にオークス馬ダンスパートナーがいる優秀な血筋。さらに父ブラックタイド、母の父サクラバクシンオーの配合といえば、菊花賞でGⅠ初制覇し、天皇賞・春2勝など、中、長距離路線でGⅠ7勝を挙げたキタサンブラックと同じでもある。
前2走のアルテミスS⑥着、エルフィンS④着はともにマイル戦。新馬戦は中京の二千芝で上がり3F33秒6の決め手を発揮。②着に3馬身半差の完勝だった。
ただし、3歳牝馬路線は桜花賞までマイル中心のレース番組が組まれており、今回が初の二千メートルの重賞。そう、適条件がなかったのだ。それが二千に距離を戻した途端にこの勝ちっぷり。配合を思えば、今回より距離が延びるオークスはむしろ歓迎のクチだろう。
友道師も「もともと桜花賞よりオークス向きだと思っていた」と話していたほど。陣営の思惑通りしっかり権利を取っただけに、本番でも侮れない一頭かも。