長くダービートライアルとして親しまれながらも、いまだに本番の勝ち馬が出ていない青葉賞。それだけ、3歳のこの時季にタフな東京二千四百メートルを2回走るのは酷ということなのだろう。
青葉賞からダービーへのローテを多用したのは藤沢和雄元調教師。02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイで連覇し、10年ペルーサ、18年ゴーフォザサミットと4勝したが、シンボリ、ゼンノは②着まで。師の初のダービー制覇となった17年レイデオロは皐月賞⑤着からだった。
名伯楽でも成し遂げられなかった青葉賞→ダービー連勝。今年から青葉賞が1週前倒しとなったが、傾向に変化は生まれるのだろうか。
【東京11R・青葉賞】 今年は中京の大寒桜賞組がいない。となれば、前走阪神二千四百メートル組に注目したい。
過去10年間で4勝②着3回。15年から17年までレーヴミストラル、ヴァンキッシュラン、アドミラブルと、この組が3年連続で勝利している。また、昨年、7番人気で②着したショウナンラプンタもこれに該当する。
◎はゆきやなぎ賞の勝ち馬ゲルチュタールだ。
前走のゆきやなぎ賞で距離を克服。スタミナ豊富であることを印象づけたが、スピード勝負にも強いことは、3走前の葉牡丹賞で鼻差②着が示している。
京成杯はプラス14キロで動けなかったが、絞れた前走では一変。ここでダービーへの切符をつかみ取る。
月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。