【大阪杯】デキ絶好調! 牝馬ラヴェルが初代王者キタサンブラックに続く親子制覇を成すか

公開日:2025年4月2日 14:00 更新日:2025年4月3日 13:38

G1昇格年は武豊キタサンブラックが制した

 春GⅠシリーズの開幕戦・高松宮記念は、「血のつながり」が話題となった。

 勝ったサトノレーヴはロードカナロアの産駒。12年前に制した父に続く「父子制覇」となり、また、サトノの10歳上の兄はハクサンムーンでもあった。同馬は前出カナロアの最強期と言われる4歳秋スプリンターズSからラストランとなる翌年の香港スプリントまでの8戦で唯一、黒星(13年セントウルS)をつけた馬でもある。同時に惜しくもビッグタイトルにあと一歩届かず、ファンにも印象が残る個性派でもあった。

 こんな血統的な視点でいえば、大阪杯なら、やはりキタサンブラックだろう。GⅠに昇格した17年を制した初代チャンピオン。GⅡで行われていた前年②着からの押し切りV。鞍上の武豊が珍しく、感情を表した一戦でもあった。

「普通の牝馬なら、まずないくらいの量を乗り、体が減らない」(福岡調教助手)

 そのキタサン産駒は2頭いる。ソールオリエンスに牝馬ラヴェルだ。前者は前泊競馬を嫌って栗東経由の一戦となるが、ここは牝馬が活躍する大阪杯でもあるから、後者にスポットを当ててみる。

「エリザベス女王杯(②着)より良かったのが勝ったチャレンジCでしたが、今回はそれより上の状態ですよ」

 取材をすると、担当の福岡助手聞き逃せないコメントが出た。

 馬体減がなくなり、2歳アルテミスS以来の連対が昨秋のエリザベス女王杯で、2年ぶりの勝利が、続くチャレンジCであった。デビュー2連勝でリバティアイランドを破ったのが、その2歳秋のアルテミスS。完全復活の4歳秋でもあった。

「金鯱賞の⑨着は雨がすべてですね。雨粒が顔に当たると嫌がる性格でもありますから(苦笑)。奇麗なキャンターをする馬だけに、あの道悪馬場で進んでいきませんでした。状態が良かっただけに残念です」

 小雨の5歳初戦は消化不良に終わった。だからこそ、本番での巻き返しに力が入っている。

「追い切りではない時は、角馬場10周からEコースを通り、そこから坂路へ。普通の牝馬なら、まずないくらいの量を乗り、それでも馬体重が484~6㌔と安定しています。カイバをよく食べるんですよ。それに、以前はすぐにスイッチが入って、1速、2速から5速に入る感じで力みましたが、今は一瞬、上がっても帰ってくる。明らかに操縦性もよくなっています。天候、展開次第ですが、このメンバーでも面白いところがあっていいと思っています」

 話を聞けば聞くほど、心身ともに軌道に乗ったことが伝わってくる。競馬ファンの目は土曜深夜の「世界のヤハギ」に集まるが、翌日曜の仁川で充実期に入った牝馬が、親子制覇のひと花を咲かせるかもしれない。

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