【金鯱賞】強い4歳牝馬の一角クイーンズウォーク頂点取りはどこになる!?

公開日:2025年3月17日 14:00 更新日:2025年3月17日 14:00

 中京で行われた古馬のGⅡ金鯱賞を制したのは4歳牝馬のクイーンズウォーク。これがクイーンズ自身、3つ目の重賞制覇となった。

 牝馬の金鯱賞制覇は開催時期が今とは違う時代もあったが、95年のサマニベッピン以来、実に30年ぶりだ。

 その間、決して強い牝馬が出走しなかったわけではない。少し前ならヌーヴォレコルトやリスグラシュー。近年でもデアリングタクトやレイパパレ、アカイイトなどGⅠ級の牝馬が出走しても勝つことはできなかった。そんな歴史を塗り替えたのだから大したもの。ただ、それも世代を思えば納得の一面もある。

 21年生まれの現4歳世代は牝馬の層が厚く、とにかく強い。レガレイラは2歳GⅠで牡馬をなで斬りにして有馬記念もぶっこ抜けば、2歳女王だったアスコリピチェーノは古馬相手初戦の京成杯AHを勝って、先月にはサウジの1351ターフスプリントで世界初白星。桜花賞馬ステレンボッシュは香港ヴァーズで世界相手に③着で、今や大阪杯でも有力視されるなど、とにかくツブ揃いなのだ。

 そんな世代でトップクラスの一頭だったのがクイーンズウォーク。これでGⅢ1勝、GⅡ2勝となっただけに、次に期待されるのは当然、GⅠでの金メダル取りだろう。

「次はオーナーサイドと相談して」

 レース後にそう話したのは中内田師。その選択肢の中には中2週ときついローテーションにはなるが、大阪杯、さらに世界へ出て行くチョイスがあっても不思議ではない。

 ただし、これまでの重賞勝ちは中京と東京。そう、左回りの大箱という共通項があって、それが現状の最適解には違いない。それなら視野に入ってくるのは春の古馬牝馬のGⅠヴィクトリアマイルか。舞台、そして日程的にも余裕があってベストチョイスかもしれない。

「素晴らしい背中をしている」と川田がポテンシャルを高く評価する馬。次の頂点取りがいよいよ楽しみになった。

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