【中山記念】ラスト1F10秒7の強烈リハ! ソウルラッシュは7歳でも進化を続けている

公開日:2025年2月25日 14:00 更新日:2025年2月25日 14:05

昨秋は7度目の挑戦でGⅠウイナーに

 明け7歳でもまだブラッシュアップされている。そう思わせるのが、昨年のマイルCSホースであり、中山記念を年初戦に選んだソウルラッシュだ。

 条件戦からの4連勝でGⅡマイラーズCを制したのが3年前の4歳時。そこから近くて遠いGⅠタイトルだったが、国内外のGⅠ挑戦7度目となった昨秋に淀で快勝。GⅠウイナーの仲間入りを果たした。

 そこから、出国検疫を挟んだ中2週で挑んだ香港マイルは②着。下げて4角12番手から外を回って目立つ脚で差して連対した。同じローテーションで挑んだ23年はマイルCSが首差②着で、香港マイルは④着。この2戦で着順を上げ、前年より0秒5、1秒と速く走れているから年齢を重ねて力をつけているのは間違いないだろう。

1週前Cウッドでは「アクションがおいつかないくらいの動き」(水口騎手)で10秒7

 遅咲きのGⅠウイナーは、まだ底を見せていない。さらに上がある雰囲気となってきた。

 1月23日の帰厩からプール調整を併用して順当に乗り込みんできたが、ド迫力のデモンストレーションを見せたのは1週前追い切りとなる20日朝。Cウッドでの併せ馬だ。前をゆくスヴァルナを4馬身ほど追走する形で直線はその内へ。並んで追われた残り300メートルからが凄かった。重心が沈んだ低いフォームで伸びると、さらに加速してラスト2Fを11秒5─10秒7と強烈な上がりタイムをマークした。寮馬はゴールの地点で1秒5も後方にいた。

 調教スタンド4階の専門紙調教班からも感嘆の声が上がったほど。全体で6F80秒6を出しつつだから馬自身の成長なくしては出ない時計だろう。

 手綱を取った水口は驚きの表情で感触を教えてくれた。

「1週前なので〝やってほしい〟の指示。乗っていて速いなとは思いましたが、ここまで出るとは。ボクのアクションがおいつかないくらいの動きでしたからね。凄かったですよ。GⅠを勝って、香港で②着。今が充実しているんだと思います」

 肩回りに胴、腰とはち切れんばかりの馬体の張りを保っている。今なら千八の壁も越えられるのでは──。昨年のマイル王はそう思わせる状態で7歳初戦を迎える。

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