【中山記念】リフレーミング激走あり

公開日:2025年2月25日 14:00 更新日:2025年2月25日 14:00

鮫島厩舎が有終の美を

 来月4日で定年引退となる鮫島師が最後の重賞にリフレーミングを送り込む。鮫島厩舎は2000年に開業して、先週までJRAで591勝、そのうち重賞は26勝を挙げている。初Vはシルクフェイマスの日経新春杯で1番人気だが、人気にかかわらず伏兵での活躍も多い。

 16年にはマコトブリジャールがブービー15番人気で福島牝馬S、ソルヴェイグが12番人気で函館スプリントS、17年にはモズカッチャンが12番人気でフローラSを制してアッと言わせた。26勝のうち、半分近くの12勝が6番人気以下だ。

 ここのリフレーミングも魅力たっぷり。

 昨春に湾岸Sで足踏みしていた3勝クラスを卒業すると、一転してオープンでは福島民報杯を即、勝利。続いて重賞に挑み、新潟大賞典、七夕賞と連続⑤着。そして、小倉記念では最速タイの末脚で差し切り、初タイトルを手にした。二千=1分56秒5はレコードのおまけ付きだった。

 秋には天皇賞を目指したが、1週前に右前を痛めて回避することに。そんな経緯があり、厩舎に置いてプールから少しずつ負荷を強め、入念に調整されてきた。坂路での時計も徐々に詰めて、先々週、先週の坂路ではともに4F51秒1の好時計で軽快に駆け上がった。

「今は脚元も大丈夫。乗り込みもじっくりとできてます。気性的に休み明けは問題ないでしょうし、中山千八もこなせると思います。重賞で半年ぶりと条件は厳しいけど、力を出し切ってくれれば」(野田助手)

 前走の1番人気から今回は“妙味あり”。穴党ファンを喜ばせて、有終の美を飾るシーンがあっても。

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