北海道出身者には独特ななまりがある。ご年配の方ならかなり顕著に表れるため、一発で同郷と分かる。松山千春さんの話し方を想像してもらうと、北海道弁がイメージしやすいだろう。
トレセンに向かうべく乗ったタクシーの運転手さんが、まさにそうだった。話を聞くと岩見沢出身と聞いてひっくり返った。というのも、自分の母親の実家であり、幼い頃から慣れ親しんだ土地なのだ。車内は地元トークで盛り上がり、あっという間の15分間だった。
「弟が祇園四条で“北海道シープ”ってジンギスカン屋やってるから、よかったら行ってみてよ。うまいからさ」と聞けば、行くしかない。ビシッと当てて、週末はジンギスカンだ!
【京都11R・阪急杯】 ダノンマッキンリーを見直す。前走の阪神Cは⑪着でも、差は0秒5。着順ほど負けてはいないから、悲観する必要はない。
敗因も明確だ。前走はスタートからポジションを取りに行く形。これで馬にスイッチが入ってしまい終始、力み気味での追走に。道中で体力を消耗すれば、末脚不発も致し方なしだろう。
2走前のスワンSは4角11番手から差し切りVであり、ファルコンSは直線一気でぶち抜いている。リズムよく走れれば、破壊力のある末脚を繰り出せるのだ。
「古馬になって落ち着きが出て、動きもいい」とは田代助手。初重賞Vをエスコートした北村友に戻って反撃必至だ。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。