【共同通信杯】出世レースを制したマスカレードボール 課題克服で姉が届かなかったGⅠ取りへ
公開日:2025年2月17日 14:00 更新日:2025年2月17日 14:00
“出世レース”の共同通信杯を制したのは割れた中、1番人気に支持されたマスカレードボール。前走のホープフルS⑪着から巻き返して、重賞タイトルを手にした。
古くからこのレースの勝ち馬はその後、活躍している。
86、90年の勝ち馬ダイナガリバー、アイネスフウジンはダービー馬に。94年のナリタブライアンは3冠馬となった。
近年でも21年のエフフォーリアは皐月賞を制して、ダービー②着。秋は3歳の身で天皇賞、有馬記念を連勝した。
そして昨年のジャスティンミラノは皐月賞をレコード勝ちし、ダービーでは②着。まぎれが少ない東京千八だけに、強い馬が勝つレースと言っていい。
となれば、今年のマスカレードボールも先輩たちに続くのか。
新潟でデビュー勝ちを飾り、昨秋は東京のアイビーS勝ち。そして今回の共同通信杯で広い左回りのコースでは3戦3勝となった。
その一方、ホープフルSは特に見せ場のない⑪着だった。「鞍上(当時は戸崎)が“小回りはどうか”と言っていたんでね」とは手塚師。皐月賞に関しては課題が残ったままだが、ダービーでは有力馬となってこよう。
2歳上の姉はマスクトディーヴァ。3歳秋にローズSを、4歳春にも阪神牝馬Sを制覇とGⅡを2勝した。
だが、秋華賞②着、ヴィクトリアマイル③着と高いポテンシャルを秘めながらも、GⅠには手が届かなかった。
果たして弟は姉を超えることができるのか。今回、コンビを組んだ坂井は「直線では余裕がありすぎて、ブレーキをかけていた」と話すほどで、余力は十分だった。
まだテンションなどの課題は残るものの、父ドゥラメンテが②着だったレースを制したことで、春への期待は高まる。まして、皐月賞でホープフルSからの成長を見せれば、ダービーでは伏兵以上の存在になってくるかもしれない。