【アメリカJCC】ダービー馬ダノンデサイル貫禄勝ち

公開日:2025年1月27日 14:00 更新日:2025年1月27日 14:00

好調・戸崎がまたまたテン乗りで決めた

 これがダービー馬の貫録か。

 中山の伝統ある重賞、GⅡアメリカJCCは1番人気に支持された昨年のダービー馬ダノンデサイルが、前を行くマテンロウレオ、コスモキュランダを外からねじ伏せ、ダービー以来の勝利を飾った。

 それにしても冴え渡っているのが鞍上の戸崎。今回のダノンは中間の調教には栗東に乗りに行ったものの、レースではテン乗り。それでもきっちりと力を引き出した。

 これが今年の12勝目。さらに最終Rをメイショウヨゾラで逃げ切って13勝をマーク。12勝で並んでいた坂井、松山を追い抜き、1開催終了時点でリーディングの単独トップに立ったのだ。

 ダノンは前記の通り、テン乗りだが、最終のメイショウもそう。1Rを制したイズルードも同様で、この日の4勝中、実に3勝がテン乗りでのものだった。

 振り返ってみると、今年の初重賞VとなったフェアリーS=エリカエクスプレスもテン乗りなら、有馬記念で64年ぶりの3歳牝馬Vを決めたレガレイラも。まさに“テン乗り職人”と言っていいのではないか。

 さて、ダノンデサイルのこの先はどうなるのだろうか。

 GⅠの候補としては大阪杯、天皇賞・春が挙げられるが、ドバイ遠征も十分にありそうだ。すでに予備登録を済ませており、第1候補がワールドC、第2候補がシーマクラシックとなっている。

 ドバイで初のダートに挑戦するのか、走り慣れた芝の長距離戦(2410メートル)になるのか。それとも国内か。

 ドウデュースが引退した今、日本の競馬界を牽引する一頭として、その動向が注目される。

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