【プロキオンS】サンデーファンデーひとり旅で重賞初V
公開日:2025年1月27日 14:00 更新日:2025年1月27日 14:00
定年解散が迫る音無厩舎のワン・ツー
中京で行われたダート重賞のプロキオンSを制したのはサンデーファンデー。一人旅でうれしい重賞初制覇を飾った。
完全にペースを支配したと言っていいだろう。
「何が来ても絶対に行こうと思っていた」とは手綱を取った鮫島駿。その思い通りにゲートを決めると、外からオメガギネスが競りかけてきても引かずに1角進入。その後はオメガが控えたこともあって、自分の形が取れてレース運びが楽になった。
こうなると、持ち前のしぶとさが先行有利の中京では生きてくる。最後は1番人気サンライズジパングが詰め寄ってきたが、頭差だけ辛抱してのフィニッシュだった。
それにしても実にタフな馬だ。4歳の昨シーズンだけでも10戦を消化。このタイトル取りがデビューから19戦目ということに。
ともあれ、たたき上げて重賞ウイナーに育てた陣営の手腕もお見事だ。②着サンライズジパングも管理する音無厩舎のワン・ツーとなったが、師は今年3月4日付で定年の予定である。
これまでJRAGⅠ14勝を挙げている名伯楽。プロキオンSの勝利で12年連続JRA重賞制覇。地方の交流重賞を含めると、何と28年連続重賞制覇の大記録にもなった。
それだけでなく、あと少しの大記録も。サンデーファンデーがJRA通算994勝。直後の最終レースで1番人気トラペジストは②着で上積みとはいかなかったが、通算1000勝まであと「6」に迫ってきた。
大台到達なるか――。2月は名門厩舎のラストスパートにも注目しておきたい。