前走レートの上位5頭はこうだ(前走が地方、海外の場合は直近JRA戦)。
レモンポップ 120
ハギノアレグリアス 119
ペプチドナイル 119
ペイシャエス 116
ガイアフォース 116
このレート順を頭に置いて狙いたいのがセラフィックコールだ。
昨年に続いての2年連続出走となるが、状況は違っている。
その昨年はみやこSを勝っての参戦。ただし、今年でいえばヤマニンウルスが出走できなかったようにゲートインのハードルが高いダートGⅠ。当時はみやこS勝ちで優先出走権は得たものの、収得賞金だけなら4400万(出走馬決定賞金8800万)でこれでもまだ下の方。GⅠよりも、まずはタイトルとの状況下で、仕上げてみやこSを使った後だった。しかも中3週はそれまで経験のなかった最も詰まったローテーション。⑩着は酌量の余地ありだ。
対して今年はぶっつけをチョイスした。一戦必勝型で間隔を取りつつ、大事に使われてみやこSまで5戦5勝をやってのけていた馬。このフレッシュさを重視したローテーションはプラスに出るに違いない。
4角11番手からぶっこ抜いたみやこSは1分50秒9。京都千八百メートルダートの良馬場で1分51秒を切った決着では記録が電子化された86年以降で10番手が1頭いただけ。4角11番手は勝ち馬として最も後方からのVで、当時のレートは121。冒頭比較からもGⅠに手が届く地力がある。
しかも今年は11戦連続でハナを譲っていないミトノオーが参戦。レモンポップは2番枠で、内枠に先行脚質が集まっており、もまれ込まないようにと意図すればポジション争いが激しくなるか。そう、4角1~3番手が①③④着の昨年とはペースが違ってくるイメージだ。それなら現役屈指の鬼脚炸裂。砂の頂点取りといく。
競馬初体験は90年。ノーザンドライバーが勝った11月デイリー杯3歳S当日だった。
友人に強引に連れられて訪れた京都競馬場。1点買いした最終Rで当時、枠連で1万6000円オーバーの的中。これが良かったのか、悪かったのか……。
そこから競馬にどっぷりで、なぜか本紙を打っていた薮中記者に憧れを抱くようになり、某外国語大学を卒業しながらも、いずれはこの人と働こうと決意。
仕事としての競馬場デビューはナリタブライアンが3冠達成を果たした94年菊花賞。馬柱デビューは翌年、タヤスツヨシがダービー制覇した週から。
そしてたどり着いたのは“レースレート”だ。強い①着馬もいれば、弱い①着馬もいるし、勝ち馬より強い②着、③着馬だっている。それをレースごとに数値化したレートを用いて予想を組み立てている。記録、数字好きの方はぜひ参考に。