オオバンブルマイの大外一気だ。
優勝賞金約5億円の豪ゴールデンイーグル。今年はアスコリピチェーノとコラソンビートが挑戦したが、ともに結果を残すことができなかった。
そのビッグレースを昨年、日本馬として初めて制したのがオオバンブルマイ。はまった時の強烈な末脚はワールドクラスと言っていい。
その武器をあらためて示したのが2走前のキーンランドC。デビュー以来、初めての千二ということもあって道中は最後方からと、直線の短い札幌では厳しい形に。それでも、直線は大外から一頭だけケタ違いの伸び。上がり33秒2をマークして、インパクト十分の③着だった。
続くスプリンターズS⑪着は高速馬場のGⅠ。しかも2F目に9秒9のハイラップをマークする激流で、適性の差がもろに出てしまったもの。大敗も仕方ない。
今回はベストのマイルに戻るうえに、馬場も味方しそう。週末の京都は不安定な空模様で、稍重か時計のかかる良馬場の見立て。
これまでアーリントンC勝ちが“重”なら、NHKマイルC③着と前記のゴールデンイーグルは“稍重”。力のいる芝で上がりがかかるコンディションは絶好の舞台設定といえよう。
1週前には武豊が騎乗してCウッド6F79秒8―36秒6、1F11秒2。自己ベストをたたき出してきたから、状態も最高潮だ。淀を知り尽くした名手に導かれて、波乱を演出する。
B型の虎党。父が元専門紙の記者だったこともあり、競馬場デビューはベビーカーに乗っていた頃。本棚に競馬四季報が並ぶ恵まれた家庭環境で育った。アルバイトを経て2000年に入社。03年夏から美浦トレセンに通い始め、担当は堀、相沢、鈴木伸厩舎など。
予想の基本スタンスは“いかに儲けるか”。当たり馬券を手にするために、取材で得た情報だけでなく、データ、馬場、展開、血統とありとあらゆる手段を駆使。人気馬のアラ探しより、一点突破の強力な武器を持つ伏兵を見つけることに血道を上げている。
レース部きってのギャンブル好きで、オート、競輪、競艇と見境なく手を出して勝負勘を養っている。ポーカーは海外の大会で入賞経験もある腕前だ。趣味は祭り、プロ野球、相撲、アメフト観戦など多岐にわたる。ゴルフは典型的な下手の横好き。