【秋華賞】オークス馬チェルヴィニア輸送を控えていると思えないほどハードな木村流を貫く
公開日:2024年10月9日 14:00 更新日:2024年10月11日 11:11
樫の女王となってから中146日で挑む3冠最終戦。暑い夏場は英気を養い、涼しくなり始めた9月15日に美浦に戻り、そこからはウッドで長めからの追い切りを主体に積み上げてきた。
19日が単走で6F82秒4、25日が先行する形で8F111秒0、そして先週2日が追い掛ける形で8F112秒9と、シチュエーションを変えつつ、長めから攻め抜いてきた調整だ。それでいて、ラスト1Fは12秒0、11秒8、11秒4と週を重ねるごとにネジを締めて、負荷をかけている。
迎えた最終追いも、京都への輸送が控える中でも手を緩めることなく、実戦を想定したタイトな3頭併せで、ハードな木村厩舎流を貫いてきた。
道中は前後、そして直線は左右に馬を置く形で6F83秒6、5F67秒8―38秒1。折り合いも我慢が利いて、1F地点でも鞍上の指示を待つ余裕がありながらも、直線半ばでハミを掛けたらググッと反応して、1F11秒7。併走馬にそれぞれ首先着した。
直線で舌を出して、遊び加減だったのはご愛嬌だが、弾むようなバネの利いたフットワーク、そして、真一文字に伸びてくる体幹の強さも見せ、馬体に太め感はない。
先週までは少し物足りなかったトモの肉付きも良くなり、勝ったオークス時を凌駕する雰囲気は醸し出している。