実はワタクシ、ここ2年くらい演技のレッスンに通っておりまして。全く才能がないことを痛感したところなんですが、ただ、いい出会いもあるわけです。
週1のレッスン。「そういえば同じクラスに競馬好きっぽい人いたな。この前はアーモンドアイのジャンパー着てたし、マスクも勝負服のデザインだったし。今度おんなじ感じだったら声かけてみようかな」なんて思うことがありました。まだレッスンに出るのも最初の頃。他の人との距離感がなかなか掴めず、声をかける勇気がありませんでした。
次の週、レッスン当日に見た時はなんとサイレンススズカの勝負服がデザインされたマスクを着用してる! ちょうど数日前の天皇賞・秋ではパンサラッサの大逃げ、そして最後イクイノックスの末脚に屈したというタイミング。パンサラッサのペースがサイレンススズカの刻んだ前半千㍍の通過タイムと同じ57秒4で、サイレンススズカの夢の続きを見ることができてよかったというような話題でSNSが盛り上がったタイミングでもありました。
思いきって、「天皇賞、パンサラッサ買ってたんですか?」と聞いてからが縁のスタートです。
才能がない私とは違って、千葉さんはすぐに俳優としての実績を積んでいきます。出演した舞台は多数。「水曜日のダウンタウン」などのテレビ出演もあります。8月1~5日に両国エアスタジオで開催される舞台「12人の怒れる人々」にも出演が決定。私とはかなり差がついてしまいました。
それでも会えば、先週のレースについて話したり、競馬の話題で盛り上がることが多くなったり。
そんな千葉さんがSNSで、新しくお店をオープンさせることを発信。場所は仙川。東京競馬場からアクセスよし! これは行かねば、とダービーの後に顔を出してみました。
すると開け放たれたドアの奥からはワイワイガヤガヤと盛り上がっている様子がうかがえます。店内はほぼ満席で、唯一空いていたカウンター席に着席。あー、行くって連絡しといて良かった! 店内には大きな画面にグリーンチャンネルの中継が流されています。
テーブル席ではグループがレースのたびに盛り上がり、予想タイムもあーでもないこーでもないと意見を戦わせていて楽しそう。カウンターの1人客も新聞を見ながらレースが始まるとじっと画面に見入って、ふとお酒を飲む。時折周りとも会話して、「競馬」という共通項をもとにそれぞれの楽しみ方を見ることができます。
そうです。オープンしたお店というのは……
(続きは7月10日に更新)
競馬キャスター
テレビ東京の「土曜競馬中継」などでリポーターを務め、競馬サークルに幅広い人脈をもつ。YouTubeの「日刊ゲンダイ競馬予想」で武田、大谷記者とともに出演。また、毎週水曜には「目黒貴子のアツアツ交遊録」を連載中。