【マーメイドS】エーデルブルーメさらに上昇

公開日:2024年6月12日 14:00 更新日:2024年6月12日 21:31

 目立った動きはエーデルブルーメ。福永師が手綱を取ってCウッドで6F85秒2―36秒2、1F11秒2。道中はリズミカルな走りで、直線もスムーズに加速。スピード感十分のままでフィニッシュした。前走時もデキの良さがうかがえたが、さらにステップアップしてきた印象で、バランスのいい馬体も素晴らしい。

 ピンハイは高倉を背に坂路4F55秒3、ラスト2F26秒3―12秒8。道中は折り合いもしっかりついて軽い脚取りだったのがいい。ここにきて馬体を細く見せなくなったのも好材料で、上昇ムードが感じられる。

 福島牝馬Sを勝ったコスタボニータは坂路4F54秒6、ラスト2F25秒2―12秒1。この時計以上に動きは軽快そのもの、特にラスト1Fからのスピード感、さらにパワフルさは際立った。まともに追えばはじけそうな手応えで、重賞勝ちでさらに上向いてきた印象だ。

 大阪杯では⑭着と結果が出なかったミッキーゴージャスは放牧を挟んで先月18日に帰厩。ここまで坂路、コース併用で態勢をつくってきた。今週は坂路で4F57秒5、ラスト2F25秒8―12秒4。時計は目立たないが、最後はいっぱいではなく、まだ手応えに余裕あり。先週のCウッドで6F79秒7も計時しているうえに、牝馬とはいえ、馬体の力強さも目立つ。安田翔師は「前走は調教の良さがレースで全く出せなかった。走る方に気持ちを持って行けなかった。能力は間違いなくあるので、真面目に走ってくれたら」と。

 ゴールドエクリプスも好気配。調教で目立つタイプではあるが、中間も坂路で1F11秒9、先週のCウッドで好時計を連発していた。今週は先週に続いて新コンビの幸が角馬場から騎乗してCウッドへ。コンタクト重視のソフトな調整で6F84秒3―37秒1、1F11秒2。最後は見た目より時計が出たのもフットワークに伸びがあるからこそだ。この休み明けは追い日以外にもCウッド入りして意識的に長めの距離を乗る調整へ。馬体も大きく見せてデキが目立つ。幸は「やれば時計は出る馬ですが、しまいをサッと。動きはいいですし、乗りやすく、気がいい馬です」と好感触。

 ホールネスは芝コースで5F68秒1―37秒8、1F11秒3。フットワークに伸びがあって大きく、時計以上に走りの良さをアピールしているイメージだ。現在3連勝中でその勢いを感じさせる好調強だった。

 ラヴェルはCウッドで6F81秒5―36秒4、1F11秒8。流すのではなく、ラストもしっかりと追われて、それに馬も応えて、力強さもある脚さばきだったのが印象的。3月の中山牝馬S⑪着以来でも仕上がりは進んでいる。

 セントカメリアは高野厩舎流で坂路の2本目に4F56秒6、ラスト2F25秒6―12秒5。終始、手応えの良さが目立った軽さ十分のフットワーク。まともに追えば時計もまだまだ詰まっていただろう。4カ月ぶりの前走・都大路S③着を使っての上積みありと思える。

 ジューンオレンジは坂路4F53秒1、ラスト2F24秒2―11秒9。とにかく、ラストが俊敏。中2週、そして中3週と使ってきたが、反動もなく、非常に高いレベルのデキにある。

 抽選突破で出走を狙う組ではアグラシアドが坂路で4F52秒2。注目はラスト1Fで11秒7! とにかく、強烈な伸び脚で一気に駆け上がってきた。スピード、そして力強さも兼備した脚さばきはデキの良さを思わせた。

 キミノナハマリアは落馬のあおりを受けた福島牝馬S後は放牧でリセットしてここへ。今週はCウッドで直線だけ気合をつける余力残しの攻め内容で6F86秒1―39秒4、1F11秒5。ゴールを過ぎても加速を緩めず、終始、活気ある動きだった。

 美浦のエリカヴィータはウッドで3歳1勝クラス馬を追い掛けてスタート。直線は内に入って併入の5F67秒0─38秒0、1F11秒3。しまいもしっかりと伸びていた。クイーンS(7月28日)を前倒しでやや急仕上げ感はあるものの、順調な調整ができている。

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