目黒貴子のアツアツ交遊録

〈101〉小さい頃からよく知っている武藤雅騎手

公開日:2024年6月5日 14:00 更新日:2024年6月7日 09:19

「なんでボクなんですか?」。

 いやいや、私の中ではずーっとずーっと温めてきたんです。

 正直、こんなに私の中でエピソードがあるジョッキーはいない……。だって、本当に小さい頃から知っているから。

 私が武藤雅くんに最初に会ったのは随分前です。まだ私が「中央競馬ワイド中継」を担当している頃、午後からの放送に向けてバタバタしているところ、番組のスタジオの隅にちょこんと2人座っている子供たちがいました。お姉さんと弟という感じです。

 番組スタッフの好意で見学に来てくれたお2人。「何、この子たち、めっちゃかわいいんだけど!」。そんな会話をしながらリハーサルをし、「それにしてもかわいいよね、顔めっちゃちっちゃい!」。すでにおばさんだった私は、それが初め、誰か分からず、「あまりにもかわいいから事務所に入った方がいいよ」なんて無責任な言葉を発していたのでした。

 事務所というのはいわゆるタレント事務所のことで、おばさんには「絶対に売れる!」と確信がありました。お姉さんも弟も、それはそれはかわいいの一言だったのです。

 気がつけば、お姉さんはそんな私の心配をヨソに、その前から大手の事務所と契約しており、その後、大活躍しています。

 今回久々に雅騎手と会って、「うちの番組に観に来てくれたことがあってね……」と話したところ、「いやー、覚えてないですね」とのこと。そりゃそうだ! 少なくとも当時はまだ小学生。その後、武藤調教師のお子さんたちと知って納得。以降、何度かご家族ともども、楽しい時間を過ごすことになります。

 次の記憶は小倉で行われた愛知杯にセラフィックロンプが出走した2010年。その前日から小倉に入り、武藤調教師と雅くん、馬主さんとその時は中央競馬ワイド中継でMCを担当していた宮嶋千佳子さんも一緒だったかと思います。

 門司の和布刈神社近くのお店で海産物を楽しんだ会(和布刈特別はここのことか……なんて思いながら)。初めの方に出てきたお刺身の盛り合わせで、人生初のウニを食べた雅くん。「すごく美味しい。こんなに美味しいの生まれて初めて」と感激した様子。それがとってもかわいかったなぁ。

 その後に出てきたフグの白子。
(続きは6月12日に更新)

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間