【2024年にデビューする新種牡馬紹介】③サートゥルナーリア 早い時期から動けるイメージで今年の新種牡馬の大本命候補

公開日:2024年6月5日 14:00 更新日:2024年6月5日 14:23

21年種付け頭数205頭

【現役時代成績】

10戦6勝②着1回。19年」最優秀3歳牡馬

●主な勝ち鞍 ホープフルS(18年GⅠ二千㍍芝)、皐月賞(19年GⅠ二千㍍芝)、神戸新聞杯(19年GⅡ二千四百㍍芝)、金鯱賞(20年GⅡ二千㍍芝)

半兄2頭が種牡馬で活躍する良血

 母は日米オークスを制したシーザリオで、エピファネイア、リオンディーズの半兄2頭も種牡馬として活躍。血統的なバックボーンは間違いない。非常に受胎率が高かったようで、種付け頭数は3位だが、血統登録数は142頭でゴールドドリームを抜いて2位。芝タイプの新種牡馬ではエース的な存在か。

 半兄の種牡馬としての成績をみるとエピファ産駒はやや芝寄り、リオン産駒は芝、ダート兼用のイメージ。リオンと同じキンカメ系のサートゥルも芝だけでなくダートもこなす産駒も十分出てくるだろう。

 ただ問題は距離。エピファ産駒は千八で最多の107勝、続いて千六で93勝。リオン産駒は千二で最多の48勝。気性の難しい馬が出やすい血筋で、兄の産駒は自身が得意とした距離よりやや短めでの実績が多くなっている。サートゥルも自身は中距離型だったが、父が短距離王のロードカナロアだけに、中距離よりも距離レンジが短くなる可能性もありそうだ。

 逆に言えばいいスピードを持っているということ。自身もデビューから4連勝したように、早くから動けたタイプ。産駒も2歳戦からガンガン活躍する馬が出てくるはずだ。頭数、血統面を考えればファーストストシーズンサイヤーの大本命だといえる。

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