4500勝を達成 武豊を衰えさせない2つの大目標

公開日:2024年5月13日 14:00 更新日:2024年5月13日 14:00

“レジェンド”武豊が日曜の東京2Rをウェットシーズンで制し、前人未到のJRA通算4500勝を達成した。

 今年で38年目。平均で年間100勝ペースでも4000勝に届かないのだから、まさに驚異的な数字といえる。

 レース後のインタビューでは最後に差し返したことについて「田辺くん(②着のタンゴバイラリンに騎乗)が気を使ってくれたんでしょう。空気を読んでくれました」と早速、ユタカ節全開。単に勝ち鞍のみならず、こういうウイットに富んだ受け答えは、他の誰にも真似できないところか。

 ちなみに、4500勝は2位の横山典が2944勝だから、1500勝以上の差で断トツ。JRAのGⅠは81勝。2位のルメールが50勝だ。

 また、GⅠに関しては1988年の菊花賞=スーパークリークは19歳7カ月23日で史上最年少での勝利なら、昨年の有馬記念=ドウデュースは54歳9カ月10日でこちらは史上最年長。

 重賞でも2005年には23勝してJRAの年間最多勝利数を保持。4月27日の青葉賞をシュガークンで勝って、デビューした87年から38年連続で重賞3勝以上というのも、誰も真似できない記録だ。

 3月には55歳に。先日、フランスでペリエが51歳で引退したが、デットーリは53歳でバリバリやっている。

 ダービーを6勝していても「まだ足りない」と言い切り、さらに「凱旋門賞を勝ちたい」というモチベーションがある限り、レジェンドに衰えはこない。

 それどころか、21年から23年は年間73~75勝だったが、今年はすでに4カ月半で34勝。100勝はやや厳しいかもしれないが、年間90勝ペースではある。

 まだまだ進化している武豊。次はどんな話題を提供してくれるのか。

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