【大阪杯】中東に奪われたビッグネームと売り上げ
公開日:2024年4月1日 14:00 更新日:2024年4月1日 14:00
大阪杯の売得金は165億9960万7900円を記録。これは前年比で89・7%、約19億円ほどの減少という結果になってしまった。
今年、3つ目のGⅠ。フェブラリーSが10億円増、高松宮記念も8億円増とそれぞれ数字を伸ばしていた中での減少である。その要因のひとつが、ドバイ開催と日程が重なった点だろう。
例年、ドバイは3月最終週に組まれており、通常は高松宮記念と重なるケースが多いが、今年は暦の関係で大阪杯となっていた。このレースがGⅠ昇格8回目で、2度目のことだ。
地方馬を含めて今年は22頭の日本馬が出走したドバイ。別記の通り、日本を代表するビッグネームがズラリと並び、馬券を発売した4競走の売り上げが71億円を超えた。これは2021年の32億円から49億円→61億円ときて、わずか3年で約2・2倍の増加と右肩上がりの売り上げを記録した。
だが、発売した4競走が立て続けに波乱の結果に。馬連万馬券が3つ、馬単に限れば、5万、8万、3万ときて一番堅く収まったドバイワールドカップでさえ、5100円だ。3連単も51万、94万、22万、3万円なのだから、土曜深夜の払戻金で恩恵を受けた人数が相対的に多くなかったはず。となれば、大多数の方が日曜競馬の資金そのものがいつもより少なくなっていたのかも。
ドバイ競走の売得金は右肩上がりでも、国内競走の充実化のために①着賞金を2億円にアップしてから3年目での売得金の減少は、JRAにとって何とも歯がゆい結果となってしまった。