【ドバイワールドカップデー】フォーエバーヤングに見えたケンタッキーダービー制覇の現実味
公開日:2024年4月1日 14:00 更新日:2024年4月1日 14:00
昨年はUAEダービー=デルマソトガケ、ドバイシーマクラシック=イクイノックス、ドバイワールドC=ウシュバテソーロと日本馬が3勝を挙げたドバイワールドカップデー。今年はUAEダービー=フォーエバーヤングの1勝のみに終わったが、これでサウジダービーに次ぐ海外重賞連勝を果たしただけでなく、「ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の指定レースで100ポイントを獲得。日本馬初のケンタッキーダービー制覇に向けて、大きく前進した。
新馬戦、JBC2歳優駿、全日本2歳優駿から数えて5戦負けなし。アメリカでもこれからアーカンソーダービー、フロリダダービーといった前哨戦が行われるが、すでに現地やブックメーカーの前売りでもフォーエバーヤングは4~6番人気となっている。
ドバイワールドCは逃げたローレルリバーが圧勝を演じ、日本馬はウシュバテソーロがサウジCに続く②着で、ウィルソンテソーロ、ドゥラエレーデ、デルマソトガケが④⑤⑥着。また、ドバイゴールデンシャヒーンではドンフランキーが逃げて②着に粘った。ここにきて年々、ダート競馬における日本馬の地位が向上しているのが、この点をもってしても分かる。
一方、芝では勝ち鞍こそなかったものの、ドバイターフ=ナミュール、シーマクラシック=シャフリヤールが②着。ターフのドウデュースが動きづらい位置取りになってしまい、「不完全燃焼」(武豊騎手)だったのは残念だが、馬券発売対象の4レースですべて連対したのは21年に続いて2度目のこと。今年も中東で日本馬は大きな存在感を示した。
ルメールの落馬負傷が春クラシックの行方を左右する!?
ただ、日本のファンや関係者にとって気が気じゃないのはルメールの落馬負傷だろう。ターフで騎乗していた米国馬キャットニップが直線で故障し、落馬した際に「肋骨と鎖骨を骨折」したと主催者が発表した。
シーマクラシックのスターズオンアース、ワールドCのデルマソトガケはそれぞれデットーリ、マーフィーに乗り替わったが、本来の力を発揮できないまま敗れている。
桜花賞では昨秋のアルテミスSを制したチェルヴィニア、皐月賞では牝馬ながらホープフルSを制したレガレイラ、そして天皇賞・春でドゥレッツァとのコンビが決まっているルメール。すぐに病院へ搬送されたとのことだが、もし戦線離脱となれば春のGⅠ戦線に大きな影響を与えることになる。