【きさらぎ賞】シヴァース重賞取り
公開日:2024年1月30日 14:00 更新日:2024年1月30日 14:00
良血馬が一段と鍛えてきた
シヴァースに注目だ。
名門・友道厩舎の所属で、父モーリス×母ヴィブロスという超良血馬。素質の片りんは新馬戦から見せていた。
デビューは京都の内回りマイル戦。道中は7番手のインでピタリと折り合うと、直線はラチ沿いから一気の伸び脚で差し切り勝ち。レースの上がり3Fは11秒8―11秒6―11秒1の加速ラップ。これを並ぶ間もなく差し切るのだから、ポテンシャルは相当だ。「2歳馬とは思えない」とはレース後のルメールで、完成度はかなり高い。
その後は放牧に出されて、ここを目標に調整されてきた。
帰厩後、初めてのCウッド追いとなった1月17日は、長めから追われて7F99秒9―38秒6。1週前は6F83秒3―37秒9、1F11秒9と時計こそ、そう目立つものではない。だが、注目すべきは数字ではなく、併せた“相手”だ。
デビュー前は同世代との併せ馬だったのに対して、この中間は古馬との併せ馬を消化している。それも2、3勝クラスのかなり骨っぽい相手と、だ。そう、重賞取りに向けて調教の負荷を一段、上げてきているということ。
友道師は「放牧の間に体が大きくなり、成長を感じます。調教? 目立つタイプではありませんからね。それは新馬前から同じ。ですが、競馬に行くと全然、違う。実戦タイプですね」とレースに行ってさらに良さが出ると説明。マイルのデビュー戦から、今回は千八になるが「むしろ距離は延びた方がいいタイプ」だから、1F延長は大歓迎だ。
調教の強度を強めてきた今回はパフォーマンスアップ間違いなし。加えて条件好転なら、重賞タイトルゲットの期待は高まる。超良血馬の走りに注目だ。