【フェアリーS】キャットファイトが〝ホーム〟の中山マイルで巻き返す
公開日:2024年1月4日 14:00 更新日:2024年1月4日 14:00
キャットファイトが雪辱を果たす。
昨夏の新潟で初勝利を挙げると、続くアスター賞では3番手から後続を突き放して5馬身差の圧勝劇。しかも、勝ち時計1分33秒1は2004年にマイネルレコルトが朝日杯フューチュリティSでマークした1分33秒4を0秒3も上回るレコードだった。
この結果を受け、2歳女王を決める阪神ジュベナイルFは上位人気に。ところが、⑩着と2ケタ着順に沈んだ。
上原博師は「イレ込んで、レース前にエネルギーを消耗しちゃって」と切り出した。
「パドックまではおとなしかったのに、ジョッキー(大野騎手)がまたがった瞬間にスイッチが入って。返し馬も引っ掛かってたし、ゲート裏でオートバイの音が響いて発汗もひどかった。場所も替わったり、悪いことがいろいろ重なったね」
レース自体も厳しいものになった。
「スタートは出たんだけどね。折り合いをつけようと後ろに下がったし、直線も馬混みで……」
不発に終わっただけに、陣営は挽回に力が入る。そのまま在厩して調整も細心の注意を払ってきた。
年が明けて、3日にウッドで5F65秒6―36秒6、1F11秒6。内めを回っていたとはいえ、俊敏な動きを見せている。
「中山は当日輸送で慣れた場所。それに、ポケットからのスタートというのも好材料だね。実力を発揮すれば、いいところじゃないかな」
ホームなら違う――。地の利を生かして重賞初制覇となるか。