【有馬記念】オグリ、ディープ、オルフェにキタサン…こんなにいる有馬ラストランV
公開日:2023年12月18日 14:00 更新日:2023年12月18日 14:00
翌年早々から種付けのシーズンが始まるとあって、有馬記念をラストランに選ぶ有力馬は多い。そして有終の美を飾った馬も……。
最も有名なのは90年のオグリキャップか。
5歳秋のオグリは天皇賞・秋⑥着、ジャパンCが⑪着。「オグリはもう終わった」とか「燃え尽きた」の声が出る中、武豊を背に有終の美を飾った。そして歴史に残るオグリコール。競馬場を感動の渦に巻き込んだ。
ラストがとにかくド派手だったのは03年のシンボリクリスエス。4歳秋は天皇賞・秋、JC、有馬と王道を3戦。天皇賞は1分58秒0のレコードで制し、JCこそ③着に敗れたものの、最後の有馬記念では後続をぶっ千切り。②着リンカーンに9馬身、時計にして1秒5もの差をつけた。これは同年のジャパンCでタップダンスシチーがつけた芝の平地GI競走における最大着差記録に並ぶものだった。
06年はあのディープインパクト。単勝120円は有馬では94年のナリタブライアン以来のこと。前年、国内唯一の敗戦となったのも有馬記念。見事、その雪辱を果たしてターフを去った。
08年のダイワスカーレットもラストランV。
だが、シンボリクリスエス級のインパクトがあったのは13年のオルフェーヴル。凱旋門賞では2年連続の②着。だが、前年が惜敗だったのに対し、この年は牝馬トレヴに5馬身も差をつけられた。
ところが有馬では3角12番手からひとまくり。直線ではワンサイドゲームとなり、あらためてオルフェ最強をアピールした。レース後の引退式では派手に立ち上がるシーンも。ラストランを終えても暴れん坊だった。
牝馬ではダイワのあとも14年ジェンティルドンナ、19年リスグラシューがラストを飾ったが、記憶に新しいところではレース当日に「お別れセレモニー」を行った17年キタサンブラックだろう。式の中でオーナーである北島三郎さんが「まつり」を熱唱。観衆も熱狂し、過去に例を見ないライブ的な盛り上がりを見せた。
その一方で、15年の1番人気ゴールドシップは⑧着、20年の2番人気フィエールマンのように、ラストランVとはならなかった馬も。さて、タイトルホルダーの結果は……。