【ジャパンC】イクイノックス前走に続いてのレコード駆けはあるか
公開日:2023年11月21日 14:00 更新日:2023年11月21日 14:00
仮にあと2Fを12秒0─12秒5でも…
イクイノックスがジャパンCも勝つとすれば、当然、その走破時計も注目されよう。
前走の天皇賞・秋では別記の通り、従来の記録を0秒9も短縮する二千メートル1分55秒2という驚異的なレコード。3歳時の昨年、天皇賞の勝ち時計は1分57秒5だから、その差は実に2秒3。これがこの馬の進化なのだろう。
となれば、JCでもレコード駆けなるか――。
レコードホルダーはあのアーモンドアイ。3歳時の18年に二千四百メートル2分20秒6で走破し、日本の関係者、競馬ファンのみならず、世界のホースマンを驚かせた。
レースはキセキが逃げた。前半4Fは48秒2と平均、もしくはスローに近い流れだが、ここからキセキは真骨頂を発揮。5F目から7F連続で11秒台のラップを刻み、まさに“肉を切らせて骨を断つ”競馬である。
だが、アーモンドアイは3番手から向正面半ばで早々と2番手に。前のキセキを見ながら4コーナーを抜群の手応えで回り、残り1Fで先頭へ。ラスト1F12秒0でフィニッシュしている。
イクイノックスの天皇賞・秋は史上初となる、芝二千メートルで前後半とも57秒台のラップ。これまでの常識を覆した。
前半57秒台を3番手で追走して、残り300メートルあたりで先頭へ。ラスト2Fは11秒4―11秒7。
仮にあと2Fを12秒0―12秒5で走ると2分19秒7。12秒5―13秒0とかなり失速しても2分20秒7でアーモンドアイに0秒1差になる。今のイクイノックスなら、ここまで失速することはまずないはずだ。
JC当日は晴れ予報。今年、キセキの役目はパンサラッサ、タイトルホルダーあたりが演じるか。さて、どんな数字が記録されるのだろう。