【菊花賞】勝ち馬と大きな差があった騎手のコース経験値
公開日:2023年10月23日 14:00 更新日:2023年10月23日 14:00
ダービー馬は②着、皐月賞馬は③着
23年ぶりに菊花賞で実現した皐月賞馬、ダービー馬の対決。結局、どちらも菊の大輪を咲かせることはできず、ダービー馬タスティエーラは②着で、皐月賞馬ソールオリエンスは③着まで。これには鞍上の経験値の差もあったか。
絶妙な騎乗でドゥレッツァを戴冠に導いたルメールは、別記の通り、淀の長丁場GⅠもお手の物で、天皇賞・春、菊花賞を合わせて6勝。
逆にモレイラは8月の来日時が札幌のみ。さらに9月半ばの3日間開催は中山と阪神での騎乗だった。そして先週から日本での騎乗再開も土曜日は東京で。京都での騎乗となると実に18年11月以来。京都三千メートルの経験もその時の一度だけ(菊花賞=グロンディオーズで⑬着)だった。
さらに横山武も主戦場は当然、関東。また京都の改装工事があった影響もあり、菊花賞ウイーク前まで通算しても10鞍しか騎乗経験がなく、勝ち星どころか、③着内もなし。長丁場も今年の天皇賞・春(アスクビクターモア⑪着)で、モレイラ同様に一度のみ。舞台を知り尽くしていたルメールとは対照的である。
それでも勝てはしなかったものの、脚はしっかりと見せた皐月賞馬とダービー馬。今後は2つ目のタイトル取りを期待しておきたい。