【小倉2歳S】典型的な小倉血統アスクワンタイム直線一気
公開日:2023年9月4日 14:00 更新日:2023年9月4日 14:00
小倉で行われたGⅢ小倉2歳Sは後方を追走した5番人気のアスクワンタイムが、直線で外から一気の差し切り。未勝利勝ちから連勝で重賞初制覇を決めた。
今夏の小倉は8日間開催で終始、Aコースを使用。最終日の日曜は内が荒れて外有利に。実際、同じ芝千二で行われた日曜7R、9Rともに外差しでの決着だった。
小倉2歳Sも前後半の3Fが33秒3=35秒3の前傾ラップ。外差しが決まりやすい状況に助けられた面はあっただろう。
ただ、それ以上に注目したいのがアスクの小倉適性の高さだ。
というのも全兄ファンタジストは18年の小倉2歳S馬。全姉ボンボヤージも22年の北九州記念勝ち。今回の勝利で3きょうだいで小倉芝千二の重賞制覇を達成した。
ちなみに、重賞勝ちはないものの半姉コロラトゥーレ、半兄アスクビギンアゲンにも小倉での勝ち鞍があり、きょうだい合わせて小倉の芝で7勝。勝率・467という典型的な小倉血統なのだ。
全兄ファンタジストは小倉2歳Sのあと、京王杯2歳Sも制覇と重賞連勝。近年の小倉2歳S勝ち馬にもメイケイエールやナムラクレアなどGⅠ戦線で活躍する馬も出ているだけに、気になるのは今後だ。
レース後の梅田師によると「兄は完成度が高かったし、それと比べると体もメンタルも幼い。ただ、その中で結果を出してくれたのだから伸びしろがあるということ」。
兄は3歳以降の勝ち星がなかったが、将来性なら弟の方が上か。得意の小倉を含め、今後の活躍を期待したい。