先週の結果から浮かび上がってきた天皇賞の穴馬はこれだ
公開日:2023年4月27日 14:00 更新日:2023年4月27日 16:10
まだ1週だけのサンプルだが
先週、902日ぶりにグランドオープンした京都競馬場。23日(日)には新装後、初の重賞であるGⅡマイラーズCが行われた。今週は“初のGⅠ”となる天皇賞だ。
その先週はマイラーズCを含めて、芝の競走は12鞍組まれていた。もちろん、サンプルとするにはあまりにも少ないが、天皇賞や他のレースにも参考となる傾向がいくつか見られたので、今回はそれをご紹介しよう。
オープン当日の土曜1R3歳未勝利、芝二千は7番人気ウィズユアドリームが逃げ切り。これを含めて、開幕週の逃げた馬は〈3 2 2 5〉。前残りの傾向は見られた。
一方、4角10番手以下になると〈1 1 3 50〉。同時に、後ろから差しづらい馬場だといえる。
ただ、関西は火曜が雨で、今週末も雨まじりの予報。若干、傾向は変わってくるかもしれない。
種牡馬は12競走で11頭が勝利。唯一、2勝を挙げたのがオルフェーヴルである。
土曜6R、4歳上1勝クラス、千八のゲヴィナーと、日曜9R比良山特別(4歳上2勝クラス、二千二百メートル)のサジェスだ。他に勝った種牡馬を見ても、キタサンブラック、キズナ、ダイワメジャー、ゴールドシップと、サンデーサイレンス産駒か、もしくは孫でありながら、イメージは瞬発力よりも馬力タイプの方が活躍している。
逆に京都が“庭”だったはずのディープインパクト産駒は〈0 2 2 2〉とまだ勝ち鞍なし。1番人気が半分の3頭だから物足りない結果である。
ディープといえば切れ味だが、上がり3F1位(タイも含む)は〈3 2 2 7〉。このあたり、後ろからは届かない傾向そのままだ。
また、対照的だったのが社台ファーム生産馬が3勝を挙げたのに対し、ノーザンファームは22頭の出走で〈0 3 3 16〉に終わったこと(マイラーズCの勝ち馬シュネルマイスターは“Northern Farm”でドイツ産馬のため、ここでは別扱い)。全体的に軽さより重厚さ、後ろより前といったイメージか。
天皇賞で人気の一角であるジャスティンパレスはノーザンF生産のディープ産駒。ディアスティマもそうだ。
一方、オルフェーヴル産駒で社台F生産なのがシルヴァーソニック。昨年はスタート直後に落馬して競走中止となったものの、ステイヤーズS↓レッドシーターフH(サウジアラビア)を連勝してきた上がり馬だ。
他にオルフェ産駒はアイアンバローズ(ただし、ノーザンF生産馬)、ヒュミドール、メロディーレーンが。社台F生産馬にはトーセンカンビーナとボルドグフーシュが。果たして、この中から勝ち馬は出るか。