【天皇賞・春】データ派・新谷が徹底分析(ダイヤモンドS&ステイヤーズS)
公開日:2023年4月24日 14:00 更新日:2023年4月24日 14:00
馬場の恩恵大のダイヤモンドSよりステイヤーズSに分があり
記録面でいえばレコードが出たのが2月東京の三千四百メートル芝で行われたダイヤモンドSだ。
ミクソロジーが勝って3分29秒1。14年ぶりの更新となった。
前後半5Fで見ると、62秒7=60秒7。昨年が61秒6=59秒9だから遅いほど。それでも終わってみればレコードになったのは中盤の緩みが少なかったから。ただし、同週は3歳1勝クラスの千六百メートル芝で1分32秒9。3勝クラスの二千メートル芝で1分57秒7などとにかく、時計が出た印象があった。1回東京最終週でも非常に馬場状態が良かったことには留意がいるか。
さらにミクソロジーは結局、回避。0秒1差の②着に入ったヒュミドールは駒を進めるが、③着シルブロンは3勝クラス勝ち上がり直後でもあり、メンバーレベル自体には疑問符もある。
それなら昨年12月に行われたステイヤーズSを取り上げておきたい。
三千六百メートルの長丁場で決着時計はシルヴァーソニックが勝って3分46秒3。これだけのマラソンレースだから中盤に緩みがあるのは当然なのだが、ラスト6~5F目から12秒3とラップアップし、最後の5Fでうち3つが1F11秒台。6Fにわたって上々のラップ形態ではないか。
これをシルヴァーは差して抜け出たのだから長距離向きの持続性高い末脚を披露している。シルヴァーはそこからサウジ遠征のレッドシーターフHを挟んでの参戦のため、純粋な前哨戦というわけではないが、中身は上々だった。昨年の天皇賞春は落馬。レーン鞍上でもあり、期待できるのではないだろうか。