【ドバイワールドカップデー】早くも1番人気イクイノックスと〝二刀流〟ウシュバテソーロの凱旋門賞揃い踏みはあるのか
公開日:2023年3月27日 14:00 更新日:2023年3月27日 14:00
チームジャパンの勝利は世界も動かした
WBCで侍ジャパンが世界の頂点に立った3日後の先週土曜の深夜。今度は日本馬がドバイの地でテッペン取りを果たした。
まず驚かされたのが3歳馬によるUAEダービー。デルマソトガケが勝って、②着ドゥラエレーデ、③着コンティノアール、④着ペリエールと日本勢が上位を独占した。
そしてドバイシーマクラシックでは年度代表馬イクイノックスがスピードの違いでハナに立ち、あとは独走。全く危なげのない圧勝で海外デビュー戦を決めた。
さらにメインのドバイワールドCではウシュバテソーロが鮮やかな差し切り。日本馬としては11年のヴィクトワールピサ以来となる12年ぶりの勝利を手に。ただし、その11年はオールウェザーで施行されており、ダートでの勝利は史上初の快挙になった。
このチームジャパンの活躍は世界も動かした。
凱旋門賞の前売りオッズがドバイシーマクラシック直後に大きく変動。陣営は凱旋門賞挑戦をアナウンスしたわけではないが、ウィリアムヒルをはじめ、欧州ブックメーカーがイクイノックスを1番人気に設定する事態となった。
さらにウシュバテソーロはオーナーサイドから凱旋門賞を考慮するとの声も。先のサウジCではパンサラッサがダート挑戦で世界取り。まるで大谷翔平のような、“二刀流”を地で行く結果となった。
もし、本当に挑戦となればパンサラッサの逆バージョンでダートから芝替わりでビッグタイトルを目指すことになる。
ウシュバテソーロの父はオルフェーヴル。凱旋門賞では12、13年と連続②着で、12年はゴール寸前まで先頭に。わずか首差だけ最後にかわされ、世界奪取とはならなかった。その父の無念を晴らす機会は訪れるのか。
もともとは芝で走っており、そこに父から受け継いだ成長力がある。さらに凱旋門賞は時季的に道悪になりやすい。もしも、挑戦するなら、日本馬としてはこれまでにないタイプといえよう。
秋のビッグレースが早々と話題に上がってくる日本馬の大活躍。この日は新たな1ページだったかもしれない。