【中山記念】GⅠで②着2回ヒシイグアスここでは格が違った
公開日:2023年2月27日 14:00 更新日:2023年2月27日 14:00
これで悲願のGⅠ取りに向けて一歩前進か。
日曜中山のGⅡ中山記念は、GⅠ馬3頭が出走する豪勢な顔ぶれ。制したのは7歳の古豪ヒシイグアスだった。
道中は9番手の後方で運び、直線は内から外へロスなく持ち出して、力強く差し切った。これで一昨年に続き、このレース2勝目を飾った。
今回は8カ月ぶりの実戦。しかも、体調を崩して立て直しを余儀なくされた中、5番人気の低評価を覆してきっちり勝ち切るのは、仕上げの精度、能力の高さだろう。
ここまでGⅠは⑤②④②着と4戦全て掲示板入り。栄冠こそ手中に収めてないが、今回、負かした相手を考えれば、もうGⅠ馬の称号は目の前にきたといえそう。
一時期、中山記念はドバイ壮行レースとなっていたが、サウジ開催の誕生により、様変わりしてきた。ヒシイグアスもここからどのレースを選ぶのか。予備登録を済ませているGⅠドバイシーマクラシック、もしくはターフに中3週で遠征するのか。または中4週のGⅠ大阪杯、はたまた中8週の香港GⅠクイーンエリザベスⅡ世Cあたりがターゲットとなる。
ハーツらしい晩成型、らしくない小回り適性
いずれにしても、遅咲きハーツ産駒らしく、着実に地力を強化して、息の長い競走生活。そして、直線の長い大箱の競馬場よりは、立ち回りのうまさや機動力を生かせるコースで真価を発揮するのがこの馬の持ち味。前記の選択肢なら、どれもピッタリと当てはまる。
サートゥルナーリア、アドマイヤマーズと同世代の7歳馬。2週前のフェブラリーS②着馬レッドルゼル、先週のサウジでGⅢを勝ったシルヴァーソニックも同じ年だ。ヒシイグアスもまだまだこれからである。