木津突撃馬券

【木津の土曜競馬コラム・初風S】

公開日:2022年9月16日 17:00 更新日:2022年9月16日 17:00

彦星賞は4馬身差の完勝

 今年の加藤士厩舎は先週終了時点で13勝。自己最多勝利を挙げた20年の19勝を上回るペースで勝ち星を着実に重ねています。

 その原動力のひとつになっているのが、公営からの転厩馬。いわゆるマル地です。

 かつては1勝クラスからトントン拍子にオープンまで出世したスパーダや、1勝…

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9月17日(土)中山競馬場

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木津信之

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「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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