【新潟記念】「牝馬同士ならトップレベルの力をつけた」シランケド、新コンビ坂井で牡馬の壁に挑む
公開日:2025年8月26日 14:00 更新日:2025年8月26日 14:00
牝馬の活躍が目立つ8月重賞
新潟記念は今年から別定戦へと変更された。
昨年まではハンデ頭がほぼほぼ飛んでいたが、その傾向は変わるかもしれない。今年の傾向とすれば、関屋記念をカナテープが制したあたりから混合重賞では牝馬の好走が目立っている。
8月に入り、アイビスSDはピューロマジック→テイエムスパーダのワン・ツー。CBC賞はジューンブレアが②着し、中京記念はマピュースが制した。札幌記念はココナッツブラウン、新潟2歳Sはタイセイボーグが②着。〝夏は牝馬優勢〟というより、〝夏は男馬が弱い〟が当てはまるのか。
この新潟記念では4頭の牝馬がいるが、春のヴィクトリアマイルで強烈な脚で③着に差し込んだシランケドにスポットを当ててみる。管理する牧浦調教師に聞いた。
「3走前から控える競馬をして、実になってきた印象」(牧浦調教師)
──前走のヴィクトリアMは直線で強烈な追い込み。首、鼻差の③着でした。
牧浦調教師 「マイル戦でGⅠ挑戦でしたが、いい脚を使ってくれました。進路を探しつつだったことを思えば、牝馬同士ならトップレベルの力をつけてきたのかな、と。3走前(魚沼S①着)から控える競馬をして、それが実になってきた印象です」
──今回は牡馬が相手。秋を見据える一戦ですが、ここを選択した経緯は。
「体質が弱くてコンスタントに使えなかった馬。徐々に体質が強くなり、この馬なりにしっかりしたとはいえ、まだまだ競馬を使ってみないとダメージの度合いが分からないところがあるんです。それで、秋の競馬まで間隔を詰めないように、ここから始動することに」
──栗東には7月29日に帰厩。調整を積んできましたが、雰囲気、仕上がりは。
「暑い中でも順調ですね。1週前はCウッドで坂井ジョッキーに騎乗してもらい、しっかりと時計(6F81秒1―36秒4、1F11秒0)も出て、動けていました。坂井君は〝マイルよりも距離があった方が競馬はしやすそう〟と話していましたし、新潟の二千メートルに替わるのはいいと思います。男馬を相手にどんな走りができるがですが、実際に、3走前にもいい脚で勝っているのでコースは合うと思います。5歳でも数を使っていない分、馬としての上積みはまだまだありそうです」