先週は天気に振り回された結果となった。
まず、まったく予想と違ったのが日曜阪神のセントウルS。雨馬場を予想していたが、結局雨は降らずに良馬場に。勝ち時計は1分6秒9と開幕週の良馬場らしく時計の速い決着となった。
勝ったのはフリッカージャブ。サートゥルナーリア産駒だが、祖父ロードカナロア×母の父サクラバクシンオーが色濃く出たスピード型だ。サートゥルナーリア産駒が重馬場に強いということで今回の本命に推したのだが、良馬場のスピード勝負でも勝ち切ってくれた。
もともと2走前の鞍馬Sを1分6秒4で勝っているように、時計勝負にも裏付けがあった。高速馬場でも重馬場でも苦にしない点が、同馬の強みだといえる。
阪神での勝利も価値が高い。前走の北九州記念を勝った当時のこのコラムで、祖父ロードカナロアの産駒とスプリンターズSの相性が悪い点を懸念材料として挙げた。実はカナロア産駒は同じく直線に急坂のある阪神6Fの重賞でも<04212>勝ち切れていないのだ。その舞台での勝利は、本番でも通用する可能性を示したといえるのではないか。
②着はピューロマジック。いつも通りの快速ぶりを発揮したが、最後は捕らえられた。ストームキャットの4×5にフレンチデピュティの5×4のクロスを持つ快速血統。負けたのは坂のある阪神の分だろう。やはりベストは、持ち前のスピードをフルに生かせる平坦小回りコースになると思う。
香港から参戦のファストネットワークは⑮着。前走からマイナス28㌔の影響もあったのかもしれないが、父はサドラーズウェルズ系のロート。日本の高速馬場に対応しきれなかった印象は拭えない。雨で馬場が渋った方がいいタイプだろう。
紫苑Sはロベルト内包馬が5連勝中
雨の重馬場で行われたのが日曜中山の紫苑S。勝ったのはマスターソアラで先週のジーティーマイカに続きシスキン産駒が重賞勝ちを決めた。
シスキン産駒はこれで芝の重馬場では<3015>で勝率・333。ミスプロ系だけあってタフな馬場を苦にしない。加えて、マスターソアラは祖母イグジビットワンがロベルト×サドラーズウェルズの配合でイタリアの重賞勝ち馬。母系も力のいる馬場に向く配合だ。なにより、ポイントとなるのはロベルトの血を内包している点。紫苑Sではこれでロベルト系内包馬が5年連続で勝利中だ。もともと中山と相性のいい血だが、紫苑Sでは特注といえる。
②着はサムシングスイート。セントウルSのところでも触れたが、重馬場に強いサートゥルナーリア産駒だ。母の父が中山巧者のヴィクトワールピサで同馬もこれで中山は4戦して1勝②着2回。こちらも条件がドンピシャだった。
京成杯オータムHは短距離型母系が台頭
土曜の中山も雨予想だったが、芝が4Rまで稍重でそれ以降は良馬場に。秋の中山は野芝のみの開催なので、こうなると時計が出やすくなる。実際、ひとつ前の10R白井特別(2勝クラス)は6F芝で1分7秒0の好時計だった。
それを思うと京成杯オータムFの1分32秒0はやや平凡。昨年の1分31秒3と比べて0秒7も遅い。ただし、勝ったピコローズは母の父がミスプロ系のストーミングホームで母ルージュノアール6F戦の勝ち馬。②着エコロブルームも同じく母がミスプロ系のキャンディライドで母シュガーショックも6Fでの勝ち鞍があった。
ちなみに、③着ドロップオブライトも母プレシャスドロップが6F芝の勝ち馬。開幕週の馬場で母系が短距離型のスピードが生きたレースだった。
ショウナンガレオン フライトライン産駒で世界初の重賞制覇
札幌で行われた札幌2歳Sはショウナンガレオンが1番人気にこたえて6馬身差の圧勝。フライトライン産駒はこれが世界初の重賞勝ちとなった。
ちなみに産駒の世界初勝利もデミアンで東京の7F芝。米国のダートで活躍したフライトラインの産駒が、日本の芝であっさり結果を出すところに同馬のポテンシャルの高さがうかがえる。ただ、フライトライン自身が米国馬ながら芝で活躍馬を多く出すダイナフォーマーの血を内包しており、ここが芝もこなせるタイプを出す要因となっているのだろう。
ショウナンガレオンは母がアルゼンチンの千五ダート、千六芝のGⅠを制したタングリトナで、母も芝での実績がある。加えて、コジーンやゴールデンフェザントを出したカロの6×5のクロスも芝向きの軽さを伝えている。配合のイメージはマイラー寄りなのだがデビューから千八で2連勝。ロベルトの5×5も内包しており、父と同じく二千くらいまでは十分にこなしていいと思っている。























