今週から暑熱対策の新潟、中京がスタート

公開日:2026年7月23日 14:00 更新日:2026年7月23日 14:03

1Rは9時40分から最終は18時半の発走

 今週から暑熱対策による「競走時間帯の拡大」がスタートする。

 東の舞台は新潟へ、そして西は中京。北海道シリーズは札幌に舞台を移す。

 今週でいえば、土日ともに朝は中京からスタートし、1Rの発走は9時40分と少し早めに。新潟が9時50分、そして札幌は10時ちょうど。中京、新潟は5Rが終わると長い昼休みとなり、その間のレースは札幌のみ。札幌10Rが14時50分にスタートし、中京6Rが15時ちょうど、新潟6Rは15時10分。この2場のメインは7Rとなり、札幌12Rが16時ちょうど。その後は中京、新潟のみで施行され、新潟12Rは18時30分の発走となる。

 JRAによる暑熱対策は20年にスタート。西の開催はなく、20年は新潟と札幌、21年は新潟と函館の2場開催。22年から24年は2週間に短縮され、「競走時間帯の拡大」は昨年から。西の開催休止期間はなくなり、再び3場開催となった。

 競馬ファンにとっては長く競馬が楽しめる一方で、問題点もいくつかあるこの長~い一日。いろんな角度から「競走時間帯の拡大」を考えてみたい。

新潟も涼しくはないが、中京は危険な暑さに

 馬は暑さに弱い。実際に夏負けしたり、レース終了後に不可思議な敗戦をした馬が「実は熱中症だった」なんて話もこの時季は少なくない。

 だからこの猛暑への対策は必要だ。しかし……。

 新潟はこの土日、最高気温は30度くらい。まだ梅雨が完全に明けていないから、晴れ間が見えることもなさそうだ。

 問題は中京。日曜は34度だが、土曜はナント38度の予報も。木曜、金曜は開催がないとはいえ、39度の予報が出ている。馬はもちろん、人にとってもこれはきつい。

 都市部はヒートアイランド現象でどこも温度の上昇が著しいが、そんな中でも地形的に名古屋圏は東京、大阪よりもさらに暑くなる。三方を山に囲まれており、熱が籠もりやすいからだ。

 中京競馬場は名古屋市ではなく、豊明市になるが、名古屋駅からは20キロほど。そんなに離れていない。

 また、ここ何日か40度の予報が出ているトヨタ自動車で有名な豊田市もおよそ20キロ。そう、夏の中京開催はとてつもなく暑くなる危険性があるのだ。

 新潟、あるいは先週までの小倉と比べても、海までの距離があるのが中京。つまり、風も弱いということ。とにかく全馬無事に。もちろん、競馬に携わる方々が無事に終えられるのを祈るのみである。

来年からは1日7Rの施行で、現地の経済にも大きな影響が

 この暑熱対策は来年、また変更される見込みとなっている。新潟、中京は現在の1Rから5Rの部分がなくなり、1日あたり7R施行に。競馬が15時ごろからスタートするのだ。まだJRAから正式な発表はないものの、すでに多くのメディアが報じている。

 来年は7月24日から8月29日までの北海道以外の開催が対象になる。

 これにより消化されない5レース分×24日分=120レースは平日に振り替えたり、祝日に行ったり。3日間開催が増加して、場合によっては4日連続開催なんていうのがあるかもしれない。

 これにより、3歳未勝利戦は新潟、中京では組まれず、北海道で増加するというウワサもある。

 となれば、晩成型にはより厳しくなる番組編成となるが、リーディングなどにも大きな影響を及ぼしそうだ。

 ジョッキーの立場からすると、1日7Rのみのところより、12R組まれている北海道の方がいいに決まっている。まして、障害戦が組まれていれば実質、最大でも6鞍しか騎乗できないからだ。上位のジョッキーほど北海道に流れる可能性が高まっているし、これまで以上に稼ぐジョッキーとそうでない側の二極化が進むかもしれない。

 また、地域経済への影響も大きい。

 例えば東京から新潟へ競馬観戦に行く場合、土曜朝から楽しもうと思ったら前日の金曜夜に新潟入りするのが普通。ホテルに泊まって、街に出て食事をしたり、一杯やったり……。実際、おいしい店が数多くある。

 だが、土曜15時くらいから、となれば当日朝の新幹線で十分に間に合う。つまり、金曜の宿泊や食事、お酒が丸々なくなってしまうのだ。これはつもりつもればバカにならない金額になる。新潟にとって夏は稼ぎ時なのだ。

 とはいえ、この危険な暑さと競馬の共存はなかなか大変なこと。今年、来年と競馬はどう変わるのか注視していきたい。

年間プランがお得! お申し込みはこちら

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間