亀井記者の血統ロックオン

東京マイルGⅠで無視できないヴァイスリージェント系

公開日:2026年6月9日 07:00 更新日:2026年6月9日 07:00

 東京5週連続GⅠも先週で終了。春GⅠシリーズも宝塚記念を残すのみとなった。

 東京5週連続GⅠとはいうものの、うち3戦がマイル戦なのでどうしても血統的な狙いは似てくる。中心となるのはヴァイスリージェントの血を持つ馬だ。今年のNHKマイルはダイヤモンドノットの⑤着が最高だったが、ヴィクトリアマイルでは①着エンブロイダリー、③着クイーンズウォークがこの血を持っていた。

 安田記念で同系の血を内包していたのはウォーターリヒト、ガイアフォース、シックスペンスの3頭だけ。そのうち、シックスペンスが①着でガイアフォースが②着(同着)だから、東京マイルではやはり重要な血統のひとつだ。

 シックスペンスはキズナ産駒。先週のこのコラムで同産駒が3歳GⅠではなかなか勝てないと書いたが、同馬も5歳でのGⅠ初勝利だ。3歳時にはダービーに出走して⑨着。ただし、ダービーは距離も長かった面もあったか。父キズナがストームキャットを内包しており、母の父がミスプロ系で米7FGⅠ勝ち馬のトワーリングキャンディ。母フィンレイズラッキーチャームも米7FGⅠ馬だから、血統的にはマイラーといえる。

 キズナ産駒のマイラーとしては22、23年安田記念連覇、23年ヴィクトリアマイルと東京マイルでGⅠ3勝を挙げたソングラインもおり、産駒の舞台適性が高いということだろう。

 ②着はワールズエンドとガイアフォースが同着。ワールズエンドはマイペースの逃げからよく粘っている。ロードカナロア産駒らしい持続力は見せたものの、母の父はゼンノロブロイでサンデーサイレンス系の中では馬力型。祖母の父もサドラーズウェルズ系のシングスピールと切れる配合ではない。東京のマイルGⅠでラストで決め手の差が出た印象だ。

 ガイアフォースは昨年に続いての②着。サンデーサイレンスの3×4のクロスに母の父がヴァイスリージェント系のクロフネだからメンバーでも適性最上位の配合だ。惜しむらくは前後半の3F34秒5=34秒2のミドルペースになったこと。結果、道中、1、2番手の馬が粘り込む展開になった。それでも4角9番手から上がり3Fはメンバー最速の33秒0で勝ち馬とは首差。強い競馬はしているのだが……。

 人気どころでは2番人気のトロヴァトーレが⑨着、3番人気のレーベンスティールは⑦着。トロヴァトーレは3代母に名牝ソニンクがいる血筋。ただ、レイデオロ産駒でミスプロの4×5×5×5のクロスを内包しており、本質的には小回りの方がいいイメージ。加えて、後ろから行くタイプで、今回の流れは合わなかった。

 レーベンスティールは4番手追走から最後は伸びず。父リアルスティールに母の父も非主流系のトウカイテイオーだから非根幹距離向きの配合。実際、ここまでの重賞5勝は千八3勝、二千二百2勝だ。マイルGⅠではトップスピードの質で見劣ったか。

開幕新馬戦 新種牡馬ではエフフォーリア産駒が勝ち名乗りも、気になるホットロッドチャーリーの存在

 先週から始まった2歳戦も振り返る。新種牡馬ではエフフォーリア産駒のジョドレルバンクが日曜の東京5Rで勝ち上がり。エフフォーリア産駒は今年の新種牡馬で最多の種付け頭数を集めており、新種牡馬リーディングの大本命。ジョドレルバンクは叔父にクロワデュノールがいる良血で単勝1・3倍の圧倒的な人気だっただけに、ひとまずは順当勝ちといったところか。

 エフフォーリア産駒は3頭が出走して③①⑦着。ちなみに人気は2人、1人、5人だからほぼ人気通りに走った印象。開幕週でまだ結論は出せないが、、大崩れなく走る優等生タイプのイメージを受けた。

 新種牡馬で面白そうだと思ったのがホットロッドチャーリー。地方では先週終了までに4頭が出走して2勝②着1回③着1回と全馬馬券絡みしている。JRAでは土曜日の東京5Rにウィンターブリーズが出走。逃げて②着とこちらも馬券圏を確保した。父は米国のダート中距離路線で2歳戦から古馬になるまで息の長い活躍をしたが、産駒は米国型らしい仕上がり早のタイプか。

 ウィンターブリーズは半姉にUAEダービー勝ち馬のアドマイヤデイトナがおり、母系はダート寄りのイメージ。それでいて芝の新馬戦で②着と走れた点も価値が高い。父はデピュティミニスターの3×5のクロスを内包しており、産駒は芝に対応できる可能性も感じさせた。

 その土曜東京5Rを勝ち上がったのがフィリオソラーレ。例年、2歳戦での走りまくるノーザンファーム生産のエピファネイア産駒だ。昨年の新馬戦でも〈13 4 9 7〉で連対率・514、③着内率・788のハイアベレージを誇った組み合わせは今年も健在。ノーザンF生産のエピファ産駒が出走して来たときは迷わず買いで良さそうだ。




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亀井辰之介

 競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
 その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
 予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。

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