【中山グランドJ】異例の中山競馬場4泊から偉業に挑む小野寺ホウオウプロサンゲ

公開日:2026年4月15日 12:00 更新日:2026年4月15日 12:00

「自分の〝障害馬の枠〟を超えているのかも」(小野寺騎手)

 障害界の超新星誕生なるか──。中山グランドJに小野寺と挑むホウオウプロサンゲだ。

 2月の入障後に小倉での未勝利戦、阪神・三木ホースランドパークJSと圧勝で2連勝した。初障害で後続を3秒も千切る大差勝ちを決め、前走は1秒7差。②着馬を10馬身も離してきた。

 昇級戦の前走は、障害重賞2勝のスマイルスルーが1マイル105秒6で飛ばず展開。それを残り2つ目の障害で捕まえて突き放したから強さが際立った。

「(前走は)結構なペースでしたが、それでも乗っていて速いと感じさせないんですよ。障害に対しての前向きもあります。掴みどころがなく不思議な感じの馬なんです。自分の〝障害馬の枠〟を超えているのかも」

 コンビを組む小野寺は愛馬の素質をこう表現する。

 何より、平地でオープン昇級後に2ケタ着順を6戦も続けた後での障害V2だから、平地力があったとはいえ、〝適材適所〟にハマったということだろう。

 このように突如として頭角と現す馬が出てくるところが、障害レースの面白さ、魅力のひとつでもあるが、障害GⅠは春冬の中山限定。特に、この中山GJは距離がJRA最長の4260メートルで大竹柵、大いけ垣の大障害コースに深い谷を上り下りするバンケットを越える最もタフさが要求されるレースだ。

 人馬の呼吸が合い、馬のスタミナがあればこそで、キャリアは不可欠。実際に、2016~20年でこの中山GJを5連覇した名ハードラーのオジュウチョウサンですら、初GⅠ勝利(16年中山GJ)に12戦も要したほど。また、アップトゥデイトは6戦(15年中山GJ)で、ニシノデイジー(22年中山大障害)、イロゴトシ(23年中山GJ)は4戦目だった。

 唯一、未勝利→京都ハイJ→中山大障害と入障3連勝でGⅠタイトルと手にしたのが05年のテイエムドラゴンで、今回のホウオウはその障害最少キャリアタイでのGⅠホースに挑む事になる。勝てば、中山GJとしては初の偉業ともなる。

火曜輸送で中山入り

 越えるべく山は高い。ゆえに、陣営は異例の早期輸送の手を打ってきた。火曜朝に栗東で調教を終えて即、中山競馬場入り。そこからレースまで4泊と現地滞在の時間を長く取り、毎日、障害コースを見せ、慣れさせるスクーリング作戦を立ててきた。

「このパターンの滞在はあまり前例はないかもしれません(笑)。平地時代は集中力を欠くような面があったので。入念に準備していきたいです」(小野寺騎手)。

 他の栗東組は後日の到着のため、けさの中山は小野寺ホウオウコンビの〝貸し切り状態〟。静かな時間の中で、どこまで蜜なコミュニケーションを図ったのだろう。これを土曜のレースまで繰り返してゆく。元から、ミスのない飛越で2連勝した馬だが、初の中山障害でどんな走りを見せるのか。勝てば小野寺自身も初GⅠとなるから、今年の中山GJの見どころとなる。

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