【ローズS】カムニャック好発進
公開日:2025年9月9日 14:00 更新日:2025年9月9日 14:00
1週前は破格の自己ベスト
カムニャックが秋初戦を迎える。
「新馬の頃の走りではない」
こう話していたのは友道師。デビュー2戦目のGⅢアルテミスS、今年初戦のエルフィンSでのコメントだ。その言葉通り、2戦とも直線で伸びを欠いて⑥④着。本来の走りが見られなかった。
しかし、そこからきっち立て直すのが名門・友道厩舎だ。
「新馬の頃の感じに戻ってきている」と復調の兆しを見せていたフローラSで見事に復活を果たすと、「勝ってさらに良くなった」オークスでは4角11番手から直線一気。V字回復で樫の女王の座に就いた。クラシックに向けてピーク仕上げへと持っていった厩舎力はさすがの一言であり、これに応えたカムニャックもまた大したもの。
ひと夏を越えて、さらにパワーアップしているのが今回だ。
8月8日に帰厩すると1本目の坂路でさっそく4F52秒2の好時計をマーク。2週前にはコンビを組む川田を背にCウッドで6F83秒1―37秒2、1F11秒3を馬なりと、調整はすこぶる順調。1週前追い切りでは、さらに負荷を上げて6F78秒8―35秒8、1F11秒0という破格の時計をたたき出してきた。全体時計は木曜の最速タイムであり、80秒切りは自身初。明らかに春から力をつけている。
「いい夏を越せたようで帰厩当初から馬がいいですよ。数字的には大きく変わりませんが、脚が長くなってフレームも大きくなった印象。1週前追い切りは時計、動きともに申し分なし。GⅠに向けていい形でスタートを切りたいです」
パワーアップした女王の走りに注目だ。