【安田記念】シックスペンス、1F11秒0で先着

公開日:2025年6月4日 14:00 更新日:2025年6月4日 14:00

 悲願のGⅠタイトルへ――。3勝を挙げて現役屈指のGⅡ大将だが、ことGⅠでは昨年のダービー⑨着、前走の大阪杯⑦着と人気を裏切る形となっている。だが、それはともに適距離ではなかった。

 捲土重来を期して、照準を合わせてきたのが2戦2勝の千六。この安田記念だ。

 放牧から5月14日に帰厩。1週前はブレイディヴェーグとのウッド追いで、後ろから運んで5F68秒3―37秒9。遅いラップだったために、直線は馬体が併さることなく単走扱いとなったものの、1Fは鋭い反応で11秒1を楽な形で駆け抜けた。

「ハイレベルな追い切りでした。動きは良かったですが、ちょっと太かった。でも、加速してくれたので問題ないです」とは手綱を取ったルメール。

 けさはウッドで助手が騎乗。先導役を3馬身追いかける形でリズムよく追走。ゆったりした走りで、6F81秒2、5F64秒8―36秒7。先週より負荷をかけた時計を刻みつつ、直線で内に潜ると馬体を併せて1F11秒0で首先着した。

 調教駆けする馬とはいえ、楽な手応えでかわしていく姿は引き続き好調キープといった感じだ。

 休み明けの中山記念はツメ不安の太め残りでも快勝。大阪杯は距離延長と初めての遠征競馬で結果を残せなかったが、今回は実績のある距離と舞台に戻る。条件は揃い、デキも申し分ない。あとは結果だけだ。

「いい追い切り」(国枝師)

○…「いい追い切りだったね」と満足顔なのは国枝師。「週末は坂路(4F52秒1―12秒7)でもやっているし、ツメも含めて、何ら不安なく臨めるよ。ルメさんが乗った時は全部、勝っているので、この馬のことをよく分かっているからね」と鞍上にも期待の口振りだった。

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