【ヴィクトリアマイル】アスコリピチェーノ破格

公開日:2025年5月14日 14:00 更新日:2025年5月14日 14:00

6F79秒1の猛時計で僚馬2頭を置き去りに

 一昨年の2歳女王ももう4歳。3歳春シーズンはGⅠで②②着と惜敗に泣いたが、あれから1年。パワーアップ、そして充実期に突入して、再度のGⅠ取りにきた。

 今回はサウジ遠征で強敵相手に勝利を飾ってからの帰国初戦。その仕上がり具合が大きなポイントとなる。

 4月23日に帰厩すると立ち上げ1本目からスムーズな走り。良くない時はバランスが崩れてしまうが、それがなかった時点で順調にこれていたのがわかる。

 そして、1週前となる先週は3頭併せできっちりと動かしてきた。ウッドで6F82秒4―36秒9をマークし、2馬身の先着。水分を含んだ馬場ながらも1Fはこの日の一番時計となる11秒0と鋭い伸び脚で「着実に状態が上がってきています」とは黒岩師だ。

 最終追いとなるけさはさらにもう一段上がる圧巻の走り。同じ3頭併せの最後方からで6F79秒1、5F64秒4―35秒6と破格の時計。それでいて道中は折り合いがついており、リズミカルな追走だ。

 直線1F地点では前と3馬身差があったが、鞍上が軽く促すと、即座に反応してグググ~ンと真一文字に加速。僚馬を並ぶ間もなく、2馬身、3馬身と置き去りにして11秒2でフィニッシュ。

 週を重ねるごとに負荷を上げながらも、精神的な高ぶりはなく、馬体に厚みを増してきた。ここに向けての仕上がりに抜かりなしといった印象。GⅠ2勝目にグッと近づいた最終追いだ。

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